皆さんこんにちは。15万本以上の爪を施術してきたネイリストでスキンケアカウンセラーの川上あいこです。ネイルサロンは不思議な空間。
結婚が現実味を帯びてくると
時々、漠然と「幸せになりたい」て思っていたりする。
「結婚すること」と「幸せになること」は分けて考えるべきことなのに、人並みに恋愛して適齢期に結婚することが「幸せ」に思える時期って少なからず誰もが経験するんではなかろうか。
恋愛でもいい。「彼氏がいること」は幸せで彼氏がいないことって「幸せじゃない」ことになってやしないだろうか?
「なんかほんとに彼と結婚したいのかわからなくなってきちゃって」
来年30歳になるリツコさん(仮名)も30歳までに結婚しないと不幸なんじゃないかと思っていた一人。
そして「結婚したら」=「幸せになる」と思っていたそうだ。
数字と「一般的」の呪縛
数字とか「一般的には」ていう感覚って不思議な呪縛感と焦りを加速させる何かがあって、25歳までには何かを成し遂げなきゃいけないような、30歳を境に何かを諦めなくちゃいけないような、35歳を境に何かが終わってしまうような憂鬱な気分にさせてくれたりする。
人生はそこから更に倍以上の長さがあるのに、まるで物語は半分で終わりみたいじゃないか!
リツコさんは気付いたらしい。
「30歳までに結婚するべき」て誰かに言われたわけじゃないし、30歳過ぎてから結婚した先輩が不幸なわけじゃない。
子供の問題とかモテるモテないとか、自分の市場価値とか、いつの間にか世間の空気を読んで、いつの間にか自分に「30歳までには結婚」と呪縛をかけていたこと。
そして、その「願望」が叶わないことは「不幸なこと」といつの間にか思っていたこと。
「彼氏がいないと恰好悪い」「結婚しないと変に思われそう」「結婚すれば幸せな毎日がある」
色んな呪縛があるけれど、世間一般の「モテ」を意識したコーディネイトばかりが気になって、いつの間にか「自分の好きな服」を見失いかけるのと同じで、色々な呪縛や焦りが自分の「こう生きていきたい」想いまで見えなくさせていたりする。
「30歳になるから結婚したいって考えるのではなく、彼と結婚したいのか彼と生きていけるのかを見てなかった気がしてるんです。」そこに気付いたリツコさん、30歳の呪縛を一度取っ払ってみることにしたそうだ。
幸せのある場所
当たり前だけれど人生は1回しかない。でも、何か1つ世間の価値観とズレたからってその「たった一回の人生」が不幸な人生になると決まったわけじゃない。
お金があっても愛があっても結婚していても彼氏がいても、常に不満ばかりに目を向ける自分だったらずっと幸せは見つからないだろうと思う。
彼と旅行を楽しんでいる友人のSNSを見て「私の彼はお金がなくてどこにも連れてってもらえない」とうらやむのか「今日も二人でお料理してゆっくりできて楽しかった」と感じるのかでは、その幸福度合いに大きな差がある。
結局「幸せ」がどこにあるのかといえば「幸せを感じる」心の中なわけで「人から幸せそうに見えること」にこだわってたら、自分の幸せってずっと見えてこないんじゃん!てことだ。
おわりに
クローゼットに白いワンピースばかり並べたって「モテ」はやってこない。
「他人がうらやむもの」をSNSに並べても幸せはやってこない。
彼ができても、結婚しても、子供が生まれて大きな家を買っても、他人や世間の情報と比べてうらやんでばかりいたら幸せを感じられる日は永遠にやってこない。
たった1回しかない人生は、トラブルや思いもよらない困難も溢れているし、全くシュミレーション通りにもいかないけれど、夢見るような願望は手に入っていなくても、どんな時もみんな「小さな幸せ」はその手に持っていたりする。
改めて自分の人生と向き合っているリツコさん。譲れるもの、譲れないもの、自分は何に幸せを感じるのか? 呪縛を解いて改めて人生に向き合う時間は新しい発見ばっかりだそうな。(川上あいこ/ライター)