恋愛依存のメカニズムって、意外と簡単です。過度に恋愛にのめりこむことによって、じぶんが抱えている心の問題が解決されると思い込んでいるから、恋愛「依存」になります。
ニコチン中毒と似ています。タバコを吸うとリラックスできる、タバコを吸うとかっこよく見られる……
ニコチン中毒のひとの多くは、こういう思い込みによって、タバコに依存していると、世界的ロングセラーの本には書かれています(『禁煙セラピー』(アレン・カー著))。
今回は、この本になぞらえて、恋愛依存から卒業する方法について見ていきたいと思います。
さっそくご紹介しましょう!
1.「恋は本質的な淋しさを解消してくれない」ことを思い込むこと
ものすごく一般的に言えば、若いころに抱える淋しさの本質は、両親との関係性にあります。
親との関係がうまくいっている女子は、「そこまで」淋しさを抱え込まないことのほうが多いものです(あくまでもひとつの傾向として)。
ということは、淋しさを根本的に解決しようと思えば、親と対峙するほかはなく、恋愛に依存しても、淋しさは消えないという結論になります。
この結論を自己洗脳的に繰り返し唱える……これもひとつの依存からの脱却法として有効でしょう。
2.恋愛依存はダサいと思い込むこと
若いうちはとくに「かっこいいかどうか」というのが、生きてゆくうえでの大きな指針になっているはずです。
就職だって恋愛だって「他人がかっこいいと思ってくれるかどうか」という基準が幅を利かせているはずです。
ということは、恋愛に依存することはダサいと思えば、恋愛に依存しなくなる可能性が出てくると言えます。
だって、ホントにダサいことなんだから。
3.気合いで依存から脱出しない
じぶんの意思で恋愛に依存しているわけではないと思います。
恋愛に依存するのはダサいと分かっているけれど、気づいたら、無意識のうちに恋愛に依存してしまっていた……たいていはこういうことでしょう。
禁煙とおなじで、「あたしは絶対に恋愛に依存しない」と、強い意志を持たないことです。
無意識のうちに依存してしまっている状況は、「依存するのはダサいこと」というようなことを、無意識に刷り込むしかないでしょう。つまり自己洗脳が求められるということです。
4.脱・恋愛依存=自由の身になれる!とよろこぶこと
依存しなくてはならないものがあるというのは、不自由であることを意味します。恋愛依存を卒業できたら、あたしは晴れて自由の身になれる!こういう自己洗脳も有効でしょう。
輝かしい未来をイメージし続けることが、「いい方向への」自己洗脳を達成させるということです。
おわりに
いかがでしたか?
ものすごくざっくり言えば、恋愛依存ほどダサくてみじめなことはないということを、イヤというほど思い知れば、簡単に恋愛依存から卒業できます。
まだ禁煙のほうが大変です。『禁煙セラピー』という本は、喫煙=タバコを吸うのがかっこいいなどの洗脳による行為、ということと、喫煙=ニコチン中毒、という両面から書かれていますが、恋愛依存は薬物中毒を治すよりずっと簡単です。
恋愛依存は薬物中毒とは違うからです。(ひとみしょう/ライター)
(柳内良仁/カメラマン)