以前、あるテレビ番組で、「シングルの女子VSお笑い芸人」という単発の企画コーナーがありました。
シングルの女子が「結婚したくない理由」とか「恋人がいない理由」を述べ、それについてお笑い芸人さんたちがモノ申す……みたいなお笑い系の番組でした。
あるお笑い芸人さんが、総括として、集まった女子たちに「君たちの主張は理解できるけれど、その卑屈そうな雰囲気が好きになれないんだよね」と言っていました。
テレビでそこまで言っていいのかなと感じたので、この発言はよく覚えています。
男子は女子の醸し出す雰囲気に敏感
つまり、いろいろと「シングルである理由」を言っているのは分かるけど、どことなくみんな卑屈そうな雰囲気を持っていて、雰囲気と言っていることがちぐはぐで、あまり説得力がないよね……ということを、お笑い芸人さんは言っています。
もっと具体的に言ってしまえば、あたしはさほど顔の作りがよくないから、もう恋愛に生きないと心を硬く閉ざしている女子とか、あたしみたいなフリーターはしょせんまともな男からが相手にされないとじぶんの人生をあきらめているとか、そういう雰囲気が伝わっていたということです。
コンプレックスがあるがゆえに恋愛できないというのはウソ
顔の作りや学歴にコンプレックスがある女子は、そのコンプレックスゆえにモテないとううことではなく、コンプレックスに「やられているから」モテない、こう考えてみると、誰の人生も、コンプレックスがあるがゆえに恋愛できないという方程式は通用しないと分かると思います。
コンプレックスがあるからいい男子と出会えないのではなく、コンプレックスを逆手にとっていないから恋ができないということです。
コンプレックスを逆手に取ろうと思えば、開き直りと知恵が必要です。
親から授かった顔など、整形でもしない限り変えようがないという開き直り。
そして顔以外のことで勝負する知恵。
学歴もおなじです。学校の受験勉強ができる・できないというのは、スポーツがうまい・下手、音楽がうまい・下手とおなじことですから、できないものはしかたない。ほかの能力で立身出世するしかない。
知恵と開き直りがないから卑屈になって、そういうところを男はよく見ているものです。
コンプレックスがなさそうに見える人とは・・・
どんなに完璧そうに見える人にだって、コンプレックスはあります。コンプレックスがない人はいません。
コンプレックスがなさそうに見える人というのは、社会と自分との折り合いがうまくついている人です。うまく折り合いをつけるには、運もタイミングも必要ですが、もっと大事なことは、社会と素直に折り合おうという気持ちです。前に進む気持ちです。
そういう気持ちがあればこそ、手助けしてくれる人に恵まれたり、コンプレックスを忘れさせてくれる新しい出来事に出会えたりします。そうですよね?
後頭部を打たないように・・・
ものすごく一般的に言えば、人は素直でありさえすれば、モテるようにできていると、取材を通してたくさんの女子にお会いしながら感じます。
モテる人は、心根がとても素直です。それだけに男に騙されやすいのかもしれませんが、(そういった込み入った話を抜きに語るなら)とても素直でモテやすいものです。
コンプレックスなんかにつまずくくらいなら、素直になって、素直に前から転ぶといいと思います。
コンプレックスを気にしてばかりで卑屈になって素直じゃないと、後ろから転びます。後頭部を打つってとても危険なことです。(ひとみしょう/ライター)