女子力ってどんな意味か、端的に答えられますか?
言葉の定義って、反対語があればやりやすいんです。
たとえば、「右」の意味を国語辞典に書くとすれば、どう書くか? 想像してみてください。
「左」が先に定義されていれば、左と逆が右とすぐに書けますが、左がまだ定義されていなかったら困りますよね。
ちなみに、著者の手元にある三省堂の国語辞典には「アナログ式の時計の文字盤に向かったときに、1時から5時までの表示のある側」と定義されています。
さすが金田一先生!
女子力とは
女子力は、wikipediaに載っていて、しかもちゃんと英語で「women’s power」というと書かれています。
women’s powerと聞けば、女性の人権を激しく主張している女性たちのめちゃめちゃ濃いパワーのようにかんじますが、それはさておき。
wikipediaによると、女子力とは……
・輝いている女子が持つ力のこと
・じぶんのセンスの良さや美しさを誇示する力
・男子からチヤホヤされる力
の3つが書かれています(意訳しています)。
ホントの女子力とは?
この定義に沿って、ホントの女子力とはなにか?を考えたとき、それは「嫉妬をしない心」ではないかと思います。
女子が輝こうと思えば、嫉妬心を持っていたら無理ですよね。
センスを磨いたり、美を追求しようと思えば、嫉妬心は邪魔になりますよね。いつもまっすぐな純粋な心で、ありのままに事実を見つめる。こういう姿勢からしか、美は生まれてきません。
男からチヤホヤされようと思えば、同性に嫉妬しているようでは当然無理だし、「あの男子、あたしに隠れて浮気しやがって」と思っているようでも無理ですよね。
ま、浮気の2つや3つ、見逃してあげて、一緒にごはんを食べるときくらい、楽しくいなくっちゃ……究極の状況を言えば、こういうことになったりします。
昔からある女子力とは・・・
嫉妬をしないというのは、「私情をはさまず、事実をありのまま思いやりを持って見ることができる」ということです。
こういうことは、昔から帝王学が提唱しています。
ひとの上に立つひとが身に着けておくべきことをまとめてくれているのが帝王学です。
部下を私利私欲的に使ってはいけない、ちゃんと聞く耳を持って、多様性を認めつつ、事実をありのままに見つめなさい、みたいなことを教えています。
つまり、ホントの女子力とは帝王学のことです。
となれば、女子力を磨こうと思えば、人間力を磨かなくてはならないということになります。
これははっきり言って、ものすごい苦痛を伴います。
人間力が磨かれているように見えるひとって、誰が思い浮かびますか?
たとえば恋愛相談や人生相談などでテレビによく出ている美輪明宏さんが浮かぶひともいると思います。
美輪さんは、たいへんご苦労をなさっています。そんな苦労をするくらいなら、女子力なんていらん!そう思う女子がいて当然でしょう。
ただ、「私情をはさまず、事実をありのまま思いやりを持って見る」というのは、思考の訓練でもあるので、毎日ちょっとずつ、そういうことを意識しておくと、自然に磨かれるのが女子力なのかもしれません。
(ひとみしょう/ライター)
(古泉千里/モデル)
(柳内良仁/カメラマン)