・・・夜、お友達といっしょに食事の準備をしていました。すると突然、キッチンと部屋の照明がすべて消えてしまいました。ガスの炎だけがわずかに手元を照らしていて、火を消さないと危ないと思っていますが、真っ暗になってしまうので、友達に声をかけます。でもまったく気配がありません。困り果てていると、最初にシンクの上の小さなライトが点きました。彼女は何事もなかったかのようにテーブルで野菜の皮をむいています。初め暗かったキッチンが少しずつ明るくなっていくのが不思議でした。
これは20代女性の夢ですが、この夢を見た日にちょっとした地震があり、自動的にガスの供給が止まったそう。一人暮らしを始めたばかりで、ガス元の復旧方法を知らずパニックになっていた時にこの夢を思い出したそうです。照明装置や電球の消灯の夢は、物事の一時的な停滞を暗示することがあります。電化製品は当たり前のように日常にとけこんでいますが、便利な反面、予期せぬ故障や操作ミスで突然使えなくなると、切実に生活の不便を実感します。それでは電化製品にまつわるいくつかのシンボルをご紹介します。
洗濯機の夢
洗濯機を使う夢は、集中力の不足、疲労の蓄積を反映しリフレッシュを促します。洗濯物が多いほど、雑事に追われ、ストレスや疲労がたまっていることをあらわします。洗濯機が止まる、または壊れるイメージは疲労やストレスのピーク、またはスケジュールの慌ただしさ、時に予定の変更を余儀なくされる事態を暗示することがあります。
テレビ、パソコンの夢
・・・倉庫のような何もない部屋で、恋人とテレビを観ています。大好きなジャニーズタレントのバラエティー番組でした。二人で床に寝そべりながら、でも部屋の広さのせいか、体は互いに離れていました。私は長い枕を抱くようにしてうつぶせでテレビを観ています。最初は私の友達も何人かいたようですが、いつの間にか誰もいなくなってしまい、テレビの前にいた彼の姿もありません。ドアの向うで、彼の笑い声や誰かと話している声が聞こえてきたところで目が覚めました。
これは20代女性の夢の実例ですが、日々の疲労感と共に、食生活の偏りや生活リズムの乱れによって、恋人との交際もマンネリ化している状況を反映しています。テレビを一人で観ているイメージは、生活の偏り、恋愛関係では交際のマンネリ化をあらわします。恋人といっしょにテレビを観ているイメージは恋人への物足りなさ、魅力や関心の低下をあらわしています。また、テレビやパソコンのディスプレイの照明が暗くなる・消えてしまうイメージは、思いがけないトラブルや物事が立ちいかなくなる、情報がなく立ち往生してしまうような状況を暗示することがあるので要注意です。
ライト、ランプの夢
照明やライト、ランプや電球が切れる夢は、物事の停滞を暗示します。照明が消え真っ暗になってしまうなら、運気の停滞を暗示します。再び照明が点いていくなら一時的な停滞ですが、照明が消えたままになってしまうなら、長期化する停滞状態をあらわします。その時の部屋の暗さが運気の状態を象徴します。
電子レンジの夢
電子レンジやオーブンを使っているのは、慌ただしさや不摂生、メリハリのない生活の反映になります。また、電子レンジに食品ではないものを入れているのは、金運ダウンを暗示することがあります。さらに、電子レンジが爆発、壊れるイメージの夢はハプニングやトラブルの発生を暗示することがあります。
電化製品が役に立たない夢はトラブルの予兆
・・・2階の部屋で母と掃除をしています。きれいになったところで階下におりると、建物の傷みがひどいのに驚きます。掃除をしていると大きなムカデが出てきました。掃除機で吸いますが、また這い出してきてしまいます。母にホウキでつかまえてもらい、「ムカデは神様の使いだから」といって逃がしてやります。
これは筆者の著作で紹介した当時20代女性の夢の実例ですが、この夢を見てまもなく、一人暮らしだった彼女は大きく体調を崩し、実家の母に来てもらってようやく体力を持ち直したそうです。掃除機を含め、身近な電化製品が役に立たなくなるイメージの夢は、ハプニングや思いがけないトラブルの暗示になることがあります。電化製品の夢については、停止する、消える、壊れる、使えないといったイメージには要注意です。
(梶原まさゆめ/ライター)