同じことを言っても、しても、許される女性とそうでない女性がいます。
相手を寛容にさせる女性は相手に尽くされることが多く、そんな彼女たちを“尽くされ女子”と筆者は呼んでいます。彼女たちが全員美人というわけではありません。
そんな彼女たちには尽くされるだけの理由があるのです。元心理カウンセラーの筆者が、他人の心をつかむコツをご紹介しましょう。
1.他人を喜ばせるのが上手
“尽くされ女子”は、他人のことをとてもよく見ているようですよ。
日頃から周囲をよく見ていて、小さな気遣いを、ちょっとしたサプライズ的な気持ちで実行します。この予想外な彼女の思いやりに、周囲は喜ぶのです。
実は、“尽くされ女子”は、一方的に尽くされているのではなく、日頃のお返しをされているに過ぎないのです。
なんでもないことでも、気付くか気付かないかが、周囲の印象に、大きな差を作っているのです。周囲が喜ぶ気遣いとは、彼女たちの縁の下の“素直な解釈”と、目立たない“優しい反応”なのです。
2.甘え上手・聞き上手・表現上手
また、“尽くされ女子”は、意外にも、甘え上手です。日頃から周囲に敏感で、小さな心遣いのできる女性には、周囲も日頃の感謝の気持ちから心を許しています。
その結果、普段から気安い関係になりやすいのです。
話しやすい関係だと、素朴な疑問だって聞きやすくなります。“尽くされ女子”は、ただ自分の感想や思ったことを言っているだけなのです。
彼女たちの言葉に、日頃の感謝を返そうと、周囲が小さな気遣いのお返しをしているだけなのです。
3.自分を持っている
筆者の知る限り、彼女たちは、自分に批判的な人たちに対しても、優しい反応ができるので、マイナス評価の人たちもすぐに味方に転じることが多いでしょう。
彼女たちは、他人の意見は参考にしても、振り回されることなく、自分の意思でしっかりと考えて行動しています。「自分の結論には責任を持つ」といった信念を持っているようです。
4.笑顔で意思表示ができる
“尽くされ女子”たちは、否定的な言葉を相手に返すのではなく、笑顔で“No”の意思表示ができるので、相手を傷つけることなく場を収めます。
集団で意見を出し合っている時にも、相手を否定するのではなく、「そういう考えもあるとは思いますが、私は○○だと思います」といったふうに、相手の意見への否定の意思表示は、いつも主語を一人称の「私」にします。
「そう思わない」ことをはっきりと伝え、笑顔で会話をすることが、有効的に話をしたい意思表示になります。
デートのお誘いをお断りする時も、「ありがとう」とまず言った後に、「残念だけど予定があって……」といったふうに伝えます。この場合、淡々と意思表示をした後、笑顔ではなく会釈に留め、有無を言わせぬ雰囲気で会話を終わりに導きます。
友好的な笑顔と拒否の会釈、彼女たちは表情で会話ができるのです。こうすることで、相手に恥をかかせることなく意思表示できます。
おわりに
男性は女性に癒しの雰囲気を求めています。癒しとは気遣いです。
そして、「気付く→気遣い」です。相手の心情を推し量れるほど相手の行動をよく観察し、まずは気付くようになりましょう。
そして、「○○したいのかな?……」と少しでも思ったら、○○してあげましょう。
思ったら即行動です。尽くされたいなら、細かい気遣いができて思ったことをタイミング良く実行に移すことが重要です。“尽くされ女子”の基本は、「優しさ」なのです。
(鶴山あずさ/ライター)
(伊東亜梨沙/モデル)
(柳内良仁/カメラマン)