タロットカードは神秘的な絵柄の描かれた78枚のカードです。中でも強いエネルギーを持つと言われるのは、「大アルカナ」という22枚のカード。
今回はその中から『月』シンボルのカードで、恋愛に役立つメッセージを読み解きましょう。
1.『月』のカードって何?
「ウエイト版」と呼ばれる『月』のカードは、22枚あるタロットの中の18番にあたります。そのカードの絵柄には、満月とも三日月とも見える不安げな表情の月の下、照らされた狼と犬が月に向かって吠えています。また、湖からザリガニが陸に上がろうとしている描写も。白い柱が2本あり、その中央に遠くへと続く道が描かれているの が印象的なカードです。もしかすると、月の表情や吠える狼などから、あまり嬉しいカードには見えないかもしれませんね。
2.『月』のカードの意味
絵柄からわかる通り「不安」「あいまい」「迷い」などのニュアンスがあり、「スッキリしない」状態を表します。思い悩んで考えてばかりで結果を出せなかった り、得体の知れない不安を感じたり、人の潜在的な願望や恐れ、不安、過去のトラウマなど、普段意識されていない内面を表しています。
3.『月』のカードを引いたら
あなたの気持ちの中に、よく分からない不安があるとき。上手くいっているのにどこか気持ちが揺らいだり、はっきりしないモヤモヤ状態です。まずは、心の奥の声に耳を傾けるように不安な感情に向き合い、心配事や恐れをやみくもに増やさないようにしましょう。ある意味、自分自身の目標を再確認してみる時期とも言えます。「月」のカードは、他人の言葉に惑わされたり、自分に嘘をついたり、空想を追いかけることのないよう忠告してくれているのですね。
4.恋愛で見てみると
愛されているか心配したり、根拠なく彼の浮気を疑ったり、先の見えない不安で彼を試すような行動をとってしまったり…。『月』のカードはそういった感情の波に飲み込まれないように、心を軽くして深く考え過ぎず彼との時間を楽しんで、とアドバイスしてくれています。どうしても気になったり不安な場合は、彼との関係を見直してみましょう。もしかしたら、隠された事実が明らかになって、動揺するかもしれません。しかし、心の不安な状態はそう長くは続きません。後から問題は大したことではなかったと気づくでしょう。
おわりに
女性は皆、月の満ち欠けのように、ポジティブな気持ちとネガティブな気持ちが変化しやすいもの。彼のちょっとした一言で不安になったり、何でもないのに冷たく感じたり…。
でも、そういった不安の中から見いだされる、新しい幸せを感じてみてください。秘められていた彼への欲求が、表に出たがっているのかもしれません。心の中の深い想いに耳を傾けてみてください。新しい一歩を踏み出すヒントが隠されていることでしょう。
(脇田尚揮/ライター)