重たい女子というのは、なにも体重が重たい女子ということではなく、彼の母親のように、マメに登場してはご飯を作ってあげたり洗濯をしてあげたり、挙句の果てに、おやすみメールの返信がないと怒りだすというような、精神的に重たい女子……。
どうすれば重たい女子から卒業できるのか、というのが本項のテーマです。
タイミングの問題もあるものの・・・
一般論として、多くの男子はマザコンだとされています。
男子が生まれて初めて接する異性とは母親であるからして、男子は母親からの呪縛から生涯逃れることはできないとまでいう心理学者だっています。
学者のご意見だけでなく、多くの男性の映画監督や小説家は、晩年になると母親のことを描きます。なるほど「生涯、呪縛から逃れられない」ってことでしょう。
若い男子にだって、母親の呪縛があります。
だから母親のようにマメマメしくいろんなことをしてくる彼女のことを、鬱陶しいと思っていながらも、心のどこかで感謝しています。
が、やっぱりそこは若いので、タイミングによっては「ババア、うっせ~なっ!」的な態度に出てこられて、女子が傷つくということになったり……。
「好き」なのか「恋に恋している」のか
女子の側にも「呪縛」はあるはずです。
あんなにマメマメしく、母親のように彼の世話をしていた恋もあったなあと、遠い目をして語るアラサー女子、いっぱいいます。
恋に恋していたころのじぶんをなつかしく思えるということは、それなりにご本人が成長したのでしょう。
あるいはマメマメしい恋をしていた相手のことを、あたしは本気で好きではなかったのかもしれないという思いが芽生えてきたのでしょう。
じぶんがなにをしているのか、わかってる?
恋って、科学的に見れば、病気なんだそうです。具体的に言えば「微熱がある状態」なんだそうです。
だから冷めて当然だし、「あの頃の恋」を、あとになって冷静に見つめることができて当然です。
重たい女子をやらかしちゃっている女子というのは、つまるところビョーキであり、それは時間が経てば自然に解決する問題だと――つまり、時間という薬があなたを重たい女から卒業させてくれる、ということです。
物事なんでも、時間が経たないとど~にもならないものです。今どうにもならない、ということは、あとになってどうにかなる、ことを意味します。
つまり、「重たい女子から卒業したい」と願い続けていると、ある日突然「そうなった」というときが訪れます。
このへんに、恋のめんどくささと、おおいなる救いがあります。
(ひとみしょう/ライター)