こっちが話しているのに、なんだか上の空で相槌も適当な彼には「もう!ちゃんと聞いてよ!」と、思ってしまったという経験はありませんか?
しかし、「ねえ、聞いているの?」に対しても「聞いてるよ」の一点張りで、むしろなんだか険悪なムードになってしまうことも…。そうなれば本末転倒ですよね。
そこで今日は、茂木健一郎さん著『脳を活かす伝え方、聞き方』より「『聞いているの?』をやめて会話をするコツ」についてご紹介します。
1.『ねえ、聞いているの?』は男性の苦手ワード
「『ねえ、聞いているの?』は女性が男性に投げかけることが多い言葉であり、男性にとっては女性から言われたくない言葉のトップスリーに入るくらい嫌な言葉でしょう。」
女性からすれば、明らかに聞いていないから『聞いているの?』と言うことで注意を促しているわけですが、そもそもこの言葉自体が険悪ムードの元になる、と考えておいた方がいいのかも。
男性の考えを理解して、別の方法を模索するほうが正解のようです。
2.『聞いているの?』で話を聞くのが嫌になる
「相手にとっては話を聞くように強制されているように感じるからです。強制されると人は、ますます萎縮して話を聞くのが嫌になります。」
「ねえ、聞いているの?」は、つまりは「ちゃんと聞いていないよね?集中して聞いてよ」と暗に伝えていますよね。
そうやって聞くことを強制されることで負担に感じ、最終的には“もう話したくない!”となってしまうことも。
一方的に話を聞かせるのではなく、お互いのテンポで会話をする事を意識すべきです。
3.男性の脳は気が散るように出来ている
「人間の脳はもともと、一つのことを長い時間集中して聞くようにはできていません。基本的には気が散るように出来ています。とくに、男性の脳はその傾向が強いといえます。」
男性は昔、狩りの際に常に周囲に聞き耳を立てていました。その名残から、一つの話を長い時間集中して聞くのは苦手。話の最中に気が散っても仕方がないものと割り切りましょう。
「彼が集中して聞いてくれない」ということを責めるばかりではなく、自分自身も話を簡潔にまとめたり、話題を変えたりする工夫が必要です。
4.大らかさを保つ
「話している側からすると、一字一句聞いてほしいと思ってしまうかもしれませんが、相手が聞いてくれている範囲で伝わればいい、と思うくらいの大らかさが必要です。本当は一字一句伝える必要はないのですから。」
そもそも、せっかくのデートでひとことも聞き漏らさないように集中していては疲れてしまい、「会話を楽しむ」ことは出来ないでしょう。
“大筋だけ伝わっていればいいや”くらいの気持ちで話すようにすれば、彼も聞きやすく、結果として多くが伝わって会話も楽しめるはずです。もし込み入った重要な話であれば、メールなど文章で簡潔に送って相手が確認できるようにすると良いですよ。
おわりに
いかがでしたか。
男性にとって苦手な「聞いているの?」を封印すれば、彼も自分も会話を楽しめるようになりますよ。是非お試しください。
(福嶺美優/ハウコレ)
(新部 宏美/モデル)
(柳内 良仁/カメラマン)
参考図書:茂木健一郎著『脳を活かす伝え方、聞き方』PHP新書