【迷信1】愛さえあれば、どんなことでも乗り越えられる
「二人の関係がうまくいくためには、愛だけでなく、相性のよさと互いの努力が必要」というのが真実です。
ふたりが穏やかにいられないのは、相性が悪いから。どんなに愛し合っていても、残念ながらうまくいかないことはあります。そこで、むりに相手や自分の個性を変えようとすると、不健全な関係ができあがってしまいます。相手と合わないと感じたら、静かに身を引くことも、また愛なのです。
【迷信2】運命の相手は、出会った瞬間にわかる
「恋に落ちるのには時間はかからない。でも真の愛が育つには、時間がかかる」というのが真実です。
第一印象で「すてきな人だな」という直感に固執すると、相手を理想化しすぎる恐れがあります。どんなに見た目が好みでも、セックスの相性がよくても、外でデートをしていて、心が休まらないようでは、一緒にいるべきパートナーではないのです。
【迷信3】私を幸せにしてくれる人は、この世にひとりだけ
「真実の愛を育てられるのは1人とは限らない。あなたを幸せにしてくれる人はたくさんいる。」というのが真実です。
男の人とデートをしているとき、「この人は将来のパートナーにふさわしい相手かしら」と査定しすぎてはいませんか?相手の欠点ばかり探して、完璧さばかりを求めていては、いつまでたっても幸せになれません。
【迷信4】パートナーは自分の欲求をすべて満たしてくれる
「あなたにふさわしい相手は、あなたの欲求の多くを満たしてくれるが、全てではない。」というのが真実です。
人の欲というのは、底が計り知れないほど深いものです。相手にすべてを満たしてもらおうと求めすぎると、どちらかが息苦しさを感じてしまいます。バランスを見て制御する術を身につけることも大切なのですね。
【迷信5】セックスが素敵なのは、深く愛し合っているから
仲直りするのはベッドの上だけ、というサイクルに陥ったことはありませんか?「セックスのよさが真実の愛とは限らない。」というのが真実です。
本当は分かり合えない相手とカラダの相性がいいというだけで、ダラダラ付き合い続けることほど不毛なものはありません。もちろん、「セックスだけ」と割り切れば話は別ですが。
おわりに
いかがでしたか。上記の5つのうち、誰でも一つぐらい当てはまるものがあったのではないでしょうか。人は「愛」について、自分に都合のいいように「思い込む癖」があり、それによって、ふさわしい人との出会いを逃したり、大切にすべき人を失ったりしてしまうのです。愛に関する迷信が解けた今、すこし大切なあの人との付き合い方を見直していきたいものですね。
(著:さとみん/ハウコレ)
参考文献:B・アンジェリス『好きな人に愛される人、愛されない人』三笠書房