「恋愛がうまくいかない!」という時、何が原因か知っていますか?相性のせい?自分の性格のせい?
様々な理由があると思いますが、いつも同じような恋愛パターンで悩んでいる方は脳の癖によるものかもしれません。
そこで今日は、『anan』2015年1月の特集『夢を叶える脳の教科書。』より「恋愛がうまくいかない脳の癖と克服法」についてご紹介します。
1.似たタイプの人ばかり好きになってしまう
「相手に関するさまざまな情報が自分にとって心地よいものかどうかを判断しているのが、大脳皮質。
実は大脳皮質は古い記憶を保存する場所でもあるため、心地よさを感じる要因は、育った環境や価値観、これまでの経験によるところが大きくなります。
たとえば父親が好きだから父親に似た人に反応するなど、過去に好きだった人の特徴を覚えていて、脳が”心地いい”と反応しているんですね」
「このタイプの人を好きになると自分が大変な想いをしてしまう」と分かっていても、同じようなタイプの男性に惹かれてしまうことがありますよね。
それは、脳が過去の思い出を振り返って「このタイプの男性と一緒にいた時に心地良い時間があった」ということで判断してしまうようです。
他にも、自分と似たタイプの人に好印象を持つという研究結果もあるので、自分と似ている
面があるから気になっているのかもしれません。
「好きになってはいけない!」と思う相手を好きになりそうな時には「脳が勘違いしているだけかも…」と考えてみて。
2.出会いはあるのに好きな人ができない
「恋にまつわる欲望を司っているのが視床下部です。
物事の好き嫌いを判断する扁桃体と密接につながっていて、そこから”好き”という信号が送られると自律神経が刺激されて心拍数が上がり、人はドキドキ。
そして恋をすると神経伝達物質のドーパミンが多量に放出され、快感や幸福感を得る仕組みになっています。”いい人がいない”と思う人は、視床下部や扁桃体が弱くーパミンがうまく出ていない可能性が考えられますね。」
ドーパミンがうまく出ていない人は、幸せへの感度が低くなっていて恋愛に対して防御的になっているようです。
なにかトラウマがあるならば専門医に相談するのも一つですが、幸せへの感度が低くなっている場合には、恋愛に限らず小さなことで幸福感が得られるように、自分の心と生活を見直してみて。
3.気持ちがすぐに冷めてしまう
「好きかどうかをジャッジする扁桃体は、時々早まった決断を下すことも。
これは感情量が少ないことが原因です。初対面の人に恋をしたのに、実は”彼”ではなく”新鮮な恋愛関係”に恋をしていた…などが、いい例です。(中略)
相手を好きと思い続けるためには自分の感情量を増やして、愛され脳を作って。」
「好き!大好き!」と思ったのに数ヶ月で恋愛感情が冷めてしまう、と悩んでいる人は彼のことが好きなのではなく、新鮮な関係にときめいているだけなのかもしれません。
恋を長続きさせたいと思うならロマンティックさよりも安心感を優先できる相手を選ぶと良いようです。
4.好きな人がたくさんできてしまう
「やる気や行動力のもととなる神経伝達物質ドーパミンが分泌されやすく、とにかく好奇心が旺盛で、新しいものや人に積極的にアプローチします。(中略)
一方で、集中力が長続きせず飽きっぽく、恋人がいても他の異性に目移りしたり、熱しやすく冷めやすいという特徴も。(中略)
夜の瞑想は、衝動を司る脳内物質のドーパミンの分泌を抑えます。」
彼がいても好きな人ができてしまうという人の特徴は、ドーパミンが分泌されやすい傾向があるのかも。
ドーパミンを落ち着かせるためには、夜、彼の笑顔を思い浮かべて眠りにつくことや瞑想をおこなうのがオススメ。
このタイプは刺激を求めるタイプの人が多いので、彼以外の異性に惹かれても「本当の好きという気持ちではなく、脳に刺激が足りないだけかも」と考えて、恋愛以外で刺激を与えるようにしてみて。
おわりに
こうして見てみると、「性格に問題があるのかも?!」と思っていたことも、本当は脳の癖によるものだったのかもしれません。
これらの克服法を試して、良い恋愛ができるように脳と仲良く付き合ってみてください。
参考図書:マガジンハウス『anan』2015.1.21
(栢原 陽子/ハウコレ)