どんな相手でも気にせず話ができる人もいれば、人見知りで自分から話をするのが苦手という女性もいますよね。
もし後者であれば、誰かと話をしなければならない環境におかれた時、無理にでも頑張って話をしていますか?それとも「何か話さなきゃ!」と想いながらも沈黙に焦っていますか?
でも本当は、そんなに頑張らなくても大丈夫なんです。
そこで今日は、詩人である八坂裕子さんによる『頭のいい女、悪い女の話し方』より「会話が苦手!と思ったら身に付けておきたい会話術」についてご紹介します。
1.沈黙を心地よく思っている人もいる
「沈黙は会話での”間”を生む、あるべき休止符なのだ。バタバタと沈黙を埋めようとせず、むしろ、ゆったりと”間”を楽しもう。
(中略)ノンストップな話し方は、ほとんど相手の話を聞いていないからこそ成立するのだろう。
相手が相づちを打ってひと言口にしたときも、彼女は次に自分が話すことに気がいっていて、上の空だ。」
会話が苦手という人は「話が途切れるのが怖い」「沈黙になると何か話さないと!」と考えている人も多いですが、実際は「沈黙がある人の方がしっかり話を聞いてくれている気がする」と考えている人も多いようです。
逆に自分のことをダラダラと話続ける人の方が人の話を聞いていない印象を与えるので気をつけた方がイイかも。
2.「なぜ?」をうまく使う
「『オレ、海が嫌いなんだ』と言う友だちに、『フーン、私は好きよ』とうなずくかわりに、『なぜ嫌いなの?』と訊く。
『実はね、4歳のときに溺れかかってサ』と彼。『ワー、信じられない。なぜ?』とまた、『なぜ?』を浴びせる。」
「なぜ?」という言葉は相手に「興味がありますよ、関心を持っていますよ」という気持ちを伝える言葉であり、相手の会話をより引き出すことができるので、会話を途切れさすことなく、相手に気分よく話続けてもらえることができます。
逆に友だちが落ち込んでいる時には、あまり詮索されたくないと思うので「なぜ?」と質問することなく黙って傍にいてあげて。
3.自分の気持ちを一言プラスする
「『狂暑ですねえ』『今日は北風が冷たくて』と挨拶に添えて、ひと言。ホントは気候以外のことも話したい相手なのだが、いつもそんな調子だ。無難な会話習慣が身についていると、なかなか次のひと言が出てこないのである。
『狂暑ですねえ、私も狂いそう』『今日は北風が冷たくて、太陽に片想いです』などと、感じたことをもうひと言加えると、『この人って面白そう』になるだろう。」
無理に新しい話題を探そうとすると疲れてしまいますよね。
でも自分が感じたことをひと言添えるだけで、あなたらしさが相手に伝わり話も盛り上がっていくそう。
事実だけを語るのではなく、それによって感じたこと、思ったことを言葉にすることを目指してみて。
4.エラーをしてもそれすら会話の材料になる
「もしエラーをしたら、その後の補足説明がカギ。
『へんなこと訊いちゃった?あなたがどう感じているか知りたかったの。あなたのアングルって、いつもユニークで面白いんだもん。ほかの人たちの感想は月並みで訊く気にもならない。でも、あなたの気分をメチャメチャにしたんだったら、ごめん』
と質問した理由を述べることだ。」
話をしていると、相手を嫌な気分にさせてしまうことも、空気が悪くなってしまうこともありもありますがこれらは避けられないことです。
だからと言って会話を怖がっているといつまでたっても上達しないですよね。「嫌な想いをさせてしまったこと」に対して謝りながらその質問をした理由や意図を伝えてみると良いそう。
おわりに
沈黙が怖い、失敗したらどうしよう…そんな心配をして話をしないよりも、これらのことを心得て沈黙や失敗をうまく活かせるようになると、会話をするのが少し楽になりそうですね。
慣れも大切なので、まずは親しい友達にこれらのことを試すことから始めてみてはいかがでしょう。
参考図書:八坂裕子著『頭のいい女、悪い女の話し方』PHP研究所
(栢原 陽子/ハウコレ)