みなさん、こんにちは! 作家・心理カウンセラーの五百田 達成(いおた たつなり)です。
頭を空っぽにして相手に同化する
たいていの人は相手の話を聞きながらも、頭の中の6~7割(下手したら9割以上)は、ジブンのことで埋まっています。「あれも言いたい」「これも言いたい」「忘れないうちにあの話もしたい」「そういえばお腹空いた」「今日はいい天気だな」などなど。
これでは会話の内容も頭に入ってきませんし、上の空な空気は相手に伝わります。毎回でなくてもかまいません。一旦話を聞くと決めたら、ジブンのスイッチを完全にオフ。相手に共感することに専念しましょう。
相づちは繰り返すだけでOK
相手の気持ちにシンクロしている場合には、相づちも自然とシンプルになっていきます。
彼が「まいっちゃってさあ」と言ったときには「まいっちゃうよね」と勝手に繰り返してしまうはずですし、彼が「そしたら、すごいことになっちゃってさ~」と言ったら、「すごいこと?」と聞けるでしょう。気の利いたことを言おうとする必要はまったくありません!
リアクションは大きめに
「ちゃんと聞いているよ」ということを相手に伝えるのも大事。相手の目をきちんと見て、大きくうなずき、笑顔を忘れないようにしましょう。いつもよりもオーバー目にリアクションをとるだけで相手はうれしいですし、自分としても緊張がほぐれます。
まず自分が落ち着く
自分が緊張したり落ち着きがなかったりすると、その波長は確実に相手に伝わります。ですから、相手のためにも自分が落ち着いて話を聞けるような状態を作りましょう。
たとえば座席の位置。ふたりで会うときには隣り合わせで座りたいものですが、そのときにも彼を自分の右側に置くのか、左側に置くのかで自分のリラックス度が変わるのであれば、自分が落ち着く方を選んで座りましょう。相手のことを考えすぎて、自分がパニックになってしまうというのは最悪です。
沈黙を怖がらない
相手が黙り気味の時にも、無理に話題をつなごうとしない勇気が必要です。相手は話すことを静かに考えているだけかもしれません。
沈黙を怖がらず、それでも目線をそらすことなく相手の話に集中しましょう。黙って笑顔で促すというのも効果的です。
五百田 達成さんからのメッセージ
アドバイスしたくなる自分、聞き逃したことを質問したくなる自分、他のことを考えている自分、「なるほどねえ」と勝手に納得してしまう自分、それらをすべてクリアにして相手の話に没入できるかどうかが肝。
恋愛だけでなく仕事、就活や婚活などさまざまなケースで役立つコミュニケーションスキルとして、身につけておけば、損はありません。プロの技をばっちり盗んで、ワンランク上の聞き上手を目指しましょう!
(五百田達成/ハウコレ)