1.大人っぽい色気は定番
「落ち着いてお酒が飲みたい世代にとっては、まさにオトナっぽい雰囲気の漂う小雪さんみたいな人がいるお店には自然と足が向いちゃう感じがする。お店につくと、思わず安堵のため息とか出ちゃいそう」(37歳/会社員)
以前の某ウイスキーのCMですね。
焼き鳥を焼く炭の煙が目にしみそうなお店で、昔からの友人と愚痴をこぼしあい慰め合いながら飲む酒もいいけれど、思わず漏れ出る弱音を「おつかれさまです」と笑顔で受け止めてくれるキレイなお姉さんのいるバーに心惹かれることもあるのでしょうか。
若さで勝負しようと「うわぁ、すごい大変ですねぇ」と舌っ足らずな言葉で慰める子供っぽさは、実は求められていないのかもしれませんね。
2.一生懸命な姿をそばで見守りたい
「亡くなったお父さんから店継いで、新米店主として頑張ってるなんて設定されたら感情移入しちゃう。あの一生懸命さにやられる。」(36歳/人材)
こちらは小雪さんの次のバージョンですね。あの菅野美穂さんが店主を務めるCMに背景設定があったのをご存知でしたか?
小雪さんに比べアットホームな雰囲気のお店や、慣れない慌ただしさが漂っていた菅野ママのお店。実はお父さんから受け継いだお店だったんです。当時の公式HPでは丁寧に解説されていました。
まるで娘の成長を見るかのようにおじ様の親心をくすぐったのは、CMの回を重ねるごとに出来ることが増えていく彼女の一生懸命さが一因のよう。
頼るだけではなく努力する姿に惹かれるのは、いくつになっても性別関係なく同じことのようですね。
3.うっかりこぼれ落ちる無防備さ
「井川遥のCMはやばい!唐揚げつまみ食いをしたり、揚げ物に『うわっ』てなったり、花火を見るためにぐっと体が近づいちゃうところとか、その無防備さに心惹かれますね。」(30歳/営業)
現在放送中の井川遥さんバージョンのCMでは、加瀬亮さんと井川さんの関係に気が向きがちですが、その「この二人、なにか起きそう…」と予感させる背景にあるのは、彼女のお客さんを意識していないときの無防備さがあるからこそ。
菅野さんほどたどたどしくなく、小雪さんほど出来上がってもいない、その丁度真ん中。
ちゃんとしているのだけど、ときに無防備な自然体の仕草が出てくるところが男心鷲掴みのようです。
4.底抜けの明るさ
「檀れいのあの明るさは、なんだかんだクセになるね。」(35歳/IT)
「石原さとみの間接キスのCMに釘付けにならない奴は男じゃない」(27歳/建設)
今までに紹介した某ウイスキーのCM以外にも男ウケ抜群の女優さんはたくさんいます。特に石原さとみさんや檀れいさんは「あれはアリなんですか?マジですか?」と女性たちを騒然とさせた問題作。
どちらも底抜けの明るさが癒しポイントのよう。酔いに任せて、無邪気な振る舞いをするのもアリなのでは?
おわりに
どのバージョンのCMも似たところはあれどしっかりツボを押さえているようで、巨大企業のブランディング力の凄まじさを垣間見た気がします。
15秒で心を動かそうとたくさんの人が試行錯誤して生み出される女優さんたちの演技。せっかくならそこから技を盗んでみては?
(松宮詩織/ハウコレ)