囚人のジレンマとは?
囚人のジレンマとは、個人に二つの選択肢(協力/非協力)が与えられた、二人の人間が遭遇するジレンマのこと。個人にとっては、非協力行動をとった方が望ましい結果が得られるが、それは自分&相手の両方に言えることで、二人が非協力行動をとると、二人が協力行動をとった場合よりも望ましくない結果が生じる状態のことを表す例として使われています。
例:銀行強盗をしてつかまった二人が牢屋で個別に事情聴取をされ、次の四つの選択肢を提示される。
・二人とも黙秘をしたら、二人とも懲役2年
・共犯者が黙秘をして、あなただけ自白をしたら、懲役1年に減刑。(ただし共犯者は懲役15年)
・あなたは黙秘をして、共犯者のみ自白をしたら、共犯者の懲役1年に減刑。(ただしあなたは懲役15年)
・二人とも自白をしたら、二人とも懲役10年
このとき、囚人は共犯者と強調して黙秘すべきか、それとも共犯者を裏切って自白すべきか、という問題である。
囚人二人にとって、互いに裏切りあって10年の刑を受けるよりは互いに強調しあって2年の刑を受けるほうが利益は最大化できます。しかし囚人たちが自分の利益のみを追求している限り、互いに裏切りあうという結末を迎えてしまう・・・というジレンマです。
参照:wikipedia
浮気問題に応用してみる
恋愛における「浮気」にも、この囚人ジレンマの構造があります。
・お互いに浮気をしないのは「ありふれた幸せ」
・自分だけ浮気をできるのは「ラッキー★」
・自分が浮気をしていないのに相手に浮気をされるのは「最悪↓」
といった具合です。
「相手がいつ・だれと浮気をするのか」
どんなに大好きな恋人であっても、浮気をされるリスクというのは常に付き物です。もちろん、あなたにも同様のことがいえます。
お互いに「いつ浮気をするか分からない」という状況下において、あなたはどのようなスタンスでいると、幸せを手に入れられるのでしょうか。
選択肢は3つ
あなたが浮気と向き合う上で考えられうる選択肢は下記の三つ。
①アンチ浮気主義
あなたは浮気をしない主義で、相手の浮気が発覚した場合でも報復はしない場合
②浮気推進主義
あなたは浮気をする主義で、相手にバレずに浮気を楽しめる場合
③しっぺ返し主義
相手が浮気をする主義で、バレた場合にのみあなたも浮気をする場合
お互いに浮気をしない関係を保った状態を0点とすると、それぞれの選択肢はどのくらいの点数をつけることができるのでしょうか。次のステップでみていきましょう。
選択肢①アンチ浮気主義=-50点
何が何でも自分は絶対に浮気はしない!!というポリシーの持ち主は、この選択肢。
「囚人のジレンマ」の理論に則って浮気について考えてみると二人が最大の幸福を手に入れるためには、
・自分からは相手のことを裏切らない誠実さ
・仮に相手に裏切られたとしても報復しない寛大さ
の二つの姿勢をもつことが、結果として大きな利益をうむことになります。
つまりこのロジックによると、アンチ浮気主義者同士が交際をした場合にのみ、二人の利益は最大化することができ、最終的に幸福になる・・と解釈できます。ただ「浮気をしない」というスタンスは維持できても、万が一、相手に浮気をされても「許す」という寛大な心を持った人はなかなかいないものでしょう。
そのため、相手に浮気をされ自尊心が傷つけられてしまうリスクを考慮すると、点数は-50点となります。
選択肢②浮気推進主義=+25点
色んな男とセックスしたいし、刺激を楽しみたい♪という人は、こちらの選択肢。
囚人のジレンマにもあるように、協調すれば二人の利益は最大化するものの、人はどうしても自己の利益ばかりを追求してしまう生き物。浮気は大半の場合、相手にバレずに時が流れることが多いので、浮気癖のある女子の多くがこの「浮気推進主義」に所属をしていることでしょう。
こちらの選択肢は、浮気を積極的に楽しめるという点でメリットはあります。しかし、二人の関係を維持するという視点からみると、自分の浮気がばれてしまった場合に、関係が壊れてしまうリスクが大いにあるため、点数化をすると+25点といったところでしょう。
【ルール違反はしちゃダメ】
ちなみに、浮気推進主義を志した人間が絶対に守らなければならないルールは、「恋人に事後報告をしないこと」。しばしば、自分が浮気をしてしまった罪悪感に耐え切れなくなり、恋人に浮気の事実を打ち明け、許してもらおうとする女性がいます。しかしそれは「こんな私も含めて全てを受け入れてー♪」という甘えでしかありません。何が何でも隠し通すという覚悟を持って、浮気をすることが大切。
選択肢③しっぺ返し主義=+50点
「目には目を歯には歯を」の考え方に則り、自分からは決して相手を裏切らずに相手に浮気をされた場合にのみ「浮気を仕返す」という姿勢の人は、こちらの選択肢。
実は最も賢い選択肢なのが、こちらのパターン。
基本的に自分は浮気をしないが、相手の浮気が発覚した場合に、一度許し、二人の関係を保ちながら、リスクなしで浮気ができます。ただ実際にケースに置き換えて考えてみると、大好きな恋人に浮気をされてしまったら、大半の人が自尊心を傷つけられ、怒りと悲しみで「別れ」を決断するケースが多いため、余り活用されない選択肢ではあります。
しかし、浮気がバレて関係が壊れてしまうリスクをおわずに、他の異性とセックスを楽しめるという点は、最大のメリットといえるでしょう。よって、点数は+50点です。
結論
セックスとは人間の根源的な欲求の一つ。
生物学的には、誰しも複数の相手とセックスをしたいと思っているものなのです。
自分が浮気をされた場合を考えると、そう簡単に相手を許す気持ちにはなれないものですよね。そうなんです。
浮気を許すことは、どんなに相手を愛していても難しいもの。
あなたの恋人もあなたの浮気の事実を知ったら、底知れない怒りと虚無感におそわれることでしょう。
そのため、浮気癖をもっている方(というか、人間は生物学的には皆浮気をする生き物ですが・・)が自身の浮気と上手に付き合うためには、
・浮気は根源的な欲求であることを理解する
・罪悪感に苛まれたとしても絶対に隠し通す覚悟をもつ
・隠し通すための気配り&メンタルを身につける
ことが必要となるでしょう。
それが難しい・・という方は、しっぺ返し主義で、リスクなしの浮気を楽しむといいかもしれません。