「虫の知らせ」という言葉は悪いニュースを意味します。背中の腰の辺りでセミがうるさく鳴いている夢を見た女性がいつの間にか持病の腰痛を悪化させていたり、また、ある男性は口から大きな芋虫が出てくる夢を見た後、胃潰瘍が発覚したそうです。
このように虫の夢は主に蓄積したストレスや疲労、慢性的な疾患を象徴するネガティブなイメージですが、まれに幸運を招く虫のイメージがあります。では、そのいくつかのシンボルをご紹介します。
キリギリスの夢
大きな緑色のキリギリスを見る、または捕まえる夢は、ひらめきや才能の開花を暗示します。緑や黄色の動くものは基本的にアイデアやひらめきを象徴するシグナルになります。あっという間に跳んでいってしまうキリギリス、それを捕まえるイメージは得がたいひらめきや創造的なアイデアを得ることを暗示します。また、鮮やかな色彩と体の大きさ、美しい鳴き声のキリギリスは隠れた芸術的な才能を象徴します。
カブト虫やコガネムシの夢
黒く大きなカブト虫を捕まえる夢は思いがけない利得を暗示します。また、輝くコガネムシのイメージも利益や金運アップを暗示します。ただし、花壇にいるようなコガネムシではなく、吉兆判断のポイントは丸く大きいもの、カナブンのように美しいかたちをしたイメージになります。もっとも良いイメージは大きな樹に集まるカブト虫を捕まえるイメージになります。樹木の蜜(=利益)に群がるカブト虫の光景とあわせ、受益というニュアンスを強めます。
蝶々の夢
蝶々のイメージは夢の世界では基本的に人間の魂を象徴します。蝶々がひらひらと舞っている夢は一種の霊夢になっていることがあります。夢を見る人をどこかへ誘うように舞う光景は、霊的な世界との接触をあらわします。そもそも「心」を意味する英語“サイキック”の語源は「蝶々のようにひらひらと舞うもの」という意味です。したがって、蝶々を捕まえる夢は運命的な再会、思いがけない出会いを暗示します。ただし、捕まえられない蝶々の夢は事故や災難を暗示する警告サインになっていることがあるので要注意です。
てんとう虫の夢
ナナホシテントウ虫のイメージなら吉兆です。暖色系の丸い虫のイメージは誰かの引立てや支援、人気を得る暗示になります。てんとう虫の中には実際に害虫として植物を腐らせるものがあります。ナナホシテントウのようにアブラムシを食べる益虫であることがポイントです。
虫の夢の吉兆は色彩と形がポイント!
花の夢と同様に暖色系のオレンジ、黄色、緑の色彩の虫のイメージは植物につく虫のイメージになります。また、丸い形の虫ほど良い暗示になります。ただし、色彩が同様でも群れをなしている黄色のアブラムシなど、半透明で気色の悪いイメージだと生理的な警告夢になります。基本は見つけるのがまれか、発見の喜びがある昆虫であることです。
(梶原まさゆめ/ハウコレ)