好きな人とするセックスが、結局はいちばん感じる。みんなが言うことですが、それでも稀には、感情を交えず、動物的なセックスが欲しくなることがあるという人もいます。
「私は過去、自分が好きじゃなくても誘われるとセックスしていた時期がありました。寂しかったんですよね。誰かと一緒にいたかった。でも結局は、誰とも長続きしなくて。半年前からつきあい始めた彼は、本当に気が合うんです。私も『人を好きになるってこういうことなんだ』と初めてわかった。ただ、彼のことが好きになればなるほど、誘われるままにセックスしていた過去の自分が許せなくなるんです」(23歳/不動産)
心から好きになれる人に出会えてよかったけれど、一方でそんなふうに過去の自分を否定してしまうのは悲しいこと。このように思ってしまったとき、どう考えればいいのでしょうか。
1.過去は過去と割り切る
彼と出会う前のことを、今さら後悔してもしかたがありません。いろんな人と出会ってきたのは、彼に会うためだったのだと運命論的に考えてもいいのではないでしょうか。
個人的には運命論は都合がよすぎて好きではありませんが、それでも、自分自身を責めてつらい思いをするくらいなら、「あの人たちがいたから彼に出会えた」と自分を納得させてもいいのではないかと思います。過去は過去。大切なのは、彼と出会った今と、そしてこれからです。
2.自分が選択してきたことだと納得する
つまらない誘いに乗ろうが、つまらないセックスをしようが、それで自分が傷つく必要はありません。「これも自分が選択したことだ」と笑い飛ばすくらいの図太さで、人生を渡っていきましょう。
実際、誘いを断れなかったのは自分自身ですし、その人とセックスしてしまったのは自分なのですから、その事実は変えようがありません。事実は事実として、それ以上でもそれ以下でもなく、ただ淡々と受け止める。そういう姿勢も必要です。
3.彼との関係を大事に育てていく
とにかく大事なのは今とこれから。彼との関係、もっともっと深めていく努力をしましょう。一緒にいる時間を楽しむだけではなく、自分と彼の考え方の違いを知り、もっともっと広い視野をもって、いろいろなことを学ぶ機会です。
自分のためにも彼のためにも、より魅力的な女性になる。そう決めれば、仕事にも趣味にも今まで以上にがんばれる気がしませんか。
4.少しだけ反省する
男性からの誘いを断れなかったのはなぜなのか。彼女自身が言っているように、「寂しかった」だけでしょうか。自分に自信がないから、褒められるとついその気になってしまったりしなかったでしょうか。大好きな彼ともしケンカをして落ち込んでいるとき、他の男性から誘われたら、またふらふらしてしまう可能性もあるのでは?
そんなふうに、ほんの少しだけ反省もしてみましょう。それは自分の弱点を知るということです。
落ち込むと他の男性の誘いに乗りやすいとか、褒められると好きでもないのに寝てしまうとか。もちろん、「それも私よ」と開き直れるだけの強さがあればいいのですが、そういうことをしたあとにさらに落ち込むような性格であれば、浮気や一夜限りの恋はしないほうがいいタイプ。自分を知るためにも、少し過去を顧みてみましょう。
おわりに
過去の自分を責めても,何の解決にもなりません。だったら、過去の自分を教訓にして、もっと強くもっと明るく生きていきたいものです。大好きな人との時間を大事にし、関係をもっともっと深めていきましょう。人生、まだまだこれからなのですから。
(亀山早苗/ハウコレ)