カラーの夢とモノクロの夢の違いは科学では大脳の働き方によるものだと言われています。モノトーンを基本にして実は潜在意識によって色彩を加えているという仕組みらしいのです。過去の出来事を回想するセピア色のシーンから徐々に色彩が増えて現在に移っていくといった映画のワンシーンを思い浮かべてください。ただ、時々科学では割り切れない奇妙なシンクロニシティが起こります。では色にまつわる不思議な夢の現象をご紹介しましょう。
赤色の夢が予知する出来事
赤い空を見る夢は突然のトラブルや災難・災害を暗示する凶夢になることがあります。真っ赤な空の夢は震災や大災害の前に見たという事例の多い予知夢のひとつです。また、赤信号の夢は「先に進むな」という危急の警告サインです。さらに赤い顔の人物を見る、または自身が赤い顔になっている夢は突然の疾患に注意をはらってください。ある女性の夢の事例では、目の前に現われた父親が化粧でもしているような赤い顔になっているのでびっくりして目が覚めたそうです。夢を見てまもなく、父が実家で突然倒れたという知らせを受けました。命には別状はなかったのですが後遺症を残したということです。
白色の夢の不思議
一般的に白は清潔、清楚、純粋といったイメージを連想させますが、夢の世界では心身のリセットや浄化を促す色になります。したがって、白色は失意、傷心、健康不安の象徴になっています。ウェディングドレスの夢の多くが悲しみや体調不良を暗示するように、白い物を見る夢は物事のリセットや心身・運気の浄化を促しています。ただし、プラチナのような輝いた白は現状のポジティブ変化を暗示する霊夢になることがあります。
黒色の夢が暗示するもの
縁起が悪そうに見えて、実は黒色は夢の世界では運気の強さを意味する吉夢になっていることが多くあります。エネルギーの強さが黒で表され、黒い衣服を着た人や物を見るのは、運気の好転をあらわします。ただし、白色との組み合わせに注意をしてください。白黒のパターンは悪い知らせになる可能性があります。コラムの最後にその実例を紹介しています。
虹色の夢
色鮮やかな虹の夢は健康に関する危急の警告メッセージを伝えていることがあります。本来鮮やかな色彩の夢は疲労の蓄積やストレスが高まっている状態を反映します。特に虹色の色彩、虹を見る夢に限っては急性疾患、予期せぬ体調変化に注意が必要です。
気をつけたい、白と黒が同時に現われる夢
葬式の幕を連想させるこの組み合わせには要注意。筆者の実例です。
十数年ほど前の友人A君にまつわる夢です。私が夜の公園を歩いていると大破した白い車がひっくり返っています。その横で友人Bが泣いています。気になったので公園を一周して戻ってくると白だった車はなぜか黒色に変わっていて、数人の男が車を解体しています。パニックになったBは私のそばに来て「A君が、A君が・・・」と何かわめいていました。Bの言葉はA君の名前以外よく聞き取れません。夢はここで終わりました。その日、昨夜遅くA君が交通事故で亡くなったことをBから最初に伝えられました。
(梶原まさゆめ/ハウコレ)