「ギャップにキュンとする」という意見は確かに多い。それは認めます。
ギャップを感じるとときめくのはなぜか?
男性から好まれる女性の三大ギャップは、
・ツンデレ
・真面目系ドジ
・清楚な痴女
であり、女性に好まれる男性の三大ギャップは
・優しいヤンキー
・仕事のできる甘えん坊
・クールな男の悔し涙
あたりだと思うのですが、どのギャップも共通して「対極にありそうな特徴が同時に存在して」います。
「安くて高品質」と言われると自動的に気になってしまうように、対極にある特徴を同時に並べられると、それ見た人の中で「え、どういうことなの?」という混乱が起こります。
この「混乱」が、「本当のところはどっちなんだろう?」という興味を沸かせ、その人を魅力的に感じさせるのです。
ギャップを意図的に維持することはできない
美容雑誌や恋愛指南本は「ギャップは作れる!」と声高に叫びますが、たとえ一時的にギャップを作り出せたとしても、長期的にそれを維持するのはほぼ不可能です。
なぜならその特徴がその人の中に存在しないものだからです。
優しくないヤンキーが、いくら優しさを装ったところで、本当は優しくないわけですから、どこかでは本質がバレてしまいます。
同様に、ボーイッシュな女性が、男ウケを狙ってガーリーな服を身にまとっても、「自分らしくいられない」ので遅かれ早かれ限界がきます。
ギャップは作ろうと思えば作れるのかもしれませんが、残念ながら「作られたギャップ」程度のものに惹かれる相手なんて、大した人ではありません。
本当の魅力はその人の「人間らしさ」からくる
「普段はクールな男の涙」に、人の心が動かされるのは、無機質だったものに突如血が流れるような感じがするからです。
「普段ツンとしている人のデレ」にくらっとくるのは、それまで親近感の感じなかった人に、急に「人間らしさ」を感じるからです。
ただそのどちらも、「そのギャップを意図して演出した」わけではなく、「もともとそういう人だった」っていうことなんです。
つまり、真のギャップを感じさせることができるのは、最初からそれだけ豊かな感情を持っていた人なんです。
ギャップのある人間になりたいなら、感情に素直になること
人間にはそもそもギャップのある感情が元から備わっています。
自分の中に眠っている喜怒哀楽の4つの感情を全開にするだけで、十分にギャップのある人になります。
「ギャップがモテる!→よし、ギャップを作ろう!」これではモテません。
「自分の感情に素直に生きよう!泣きたい時は泣き、甘えたい時は甘え、強がる時は思いっきり強がる!」
その感情の振れ幅をみた周囲の人間は、その「人間らしさ」に心が動かされて、結果的にその人がモテていくっていうことなんです。
間違っても小手先のテクニックに走って、つまらない人間になるようなことだけはしないようにしてくださいね。(川口美樹/ライター)