どうもあかりです。
■彼は日頃から見ている
「普段からちゃんと細かい相談にも丁寧に乗ってくれてる彼女だと、大きい問題があったときにも、『話してみよう』って気分になる」(公務員/25才)
一般論として、「今まで何の相談もしたことない知り合い」に対して、いきなりどでかい相談を持ち込むことってないですよね。それよりも、普段から小さい相談にたくさん乗ってもらっていて、「この人は頼りになるな」と自分の中でお墨付きのある相手こそ、いざというときもそのまま頼りにされるものです。
これは恋人でも同じことが言えて、例えば普段相手から仕事やプライベートに関する(はっきり言って愚痴に近いようなレベルの)相談を受けたときに「ふーん(ぽりぽり)」と聞き流しているだけなのと、「それ大丈夫?」と彼以上に親身になって心配や気遣いをしてあげているのとでは、本当に大切なときに相談を持ち掛けてもらえるかどうかの確率では大きな違いが出ると思うんです。
それこそ「ふーん(ぽりぽり)」では(ちなみに「ぽりぽり」はどうでもよさそうに体のどこかを掻く音です……)、「どうせ親身に聞いてもらえないんだろうな」と思って、彼女ではなくて男友達とかに行ってしまうんじゃないでしょうか。
「百年兵を養うは一日のため」という言葉もあるわけですが、「頼れる」というのは、何でもない毎日の中で彼女としてどれだけ彼の心に寄り添おうとしていたか、そういう部分が分かれ目になってくるものだと思います。
■「俺からまず」のはちょっと気が引ける
「持ちつ持たれつというか、俺だけ相談するみたいなのって難しいと思う。とくに男子はプライドもあるし。自分だけ弱いところを見せるのは気が引ける」(飲食/26才)
カップルは「ギブアンドテイク」で、お互いが与えあい、お互いが受け取りあう関係にあるわけですが、一見公平に見えるこの関係にも、実は男女間で違いがあります。
それは、「レディファースト」であること。最初に「テイク」するのは女子のほう。最初に「ギブ」するのは男子のほうなんです。
女子にご飯をごちそうしようとして、「半分出すよ!」と言われた男子がよく言います。「大丈夫ここは俺が出すから。二軒目(or次回)は君に出してもらうからさ」と。
こういう要領で、「まずは俺が与えてあげる。それで引け目を感じるんだったら、次回お返ししてよ」という形で男女間の「ギブアンドテイク」は取引されることはとても多いんです。
簡単にまとめると、「今まで一度も自分に相談をしてくれたことがない彼女に対して、俺から相談を持ち掛けるのはすごく難しい」ということなんです。しかも、「いざ」というほど大きくて重要なものならなおさら、「俺からまず先に」というのが難しい。
「いざというときに頼られる」ために彼女としてすべきは、逆説的ですが、「いざというときに頼りにしてあげること」なんですよね。
普段から彼のことを頼りにして、たくさん相談をしている彼女は、彼が困ったときにも頼られるんです。
■「当たり前」だけど言わなきゃ伝わらないかも
「『いつでも頼りにしてね』っていう普段は完全にスルーしちゃうような一言が、本当に辛いときにふと思い出されて、その人を頼ってしまったりする。わらにもすがる的な。だから彼女からも、そういうふうに一回でも言われたことがあるかどうかって小さくないと思う」(不動産/24才)
「いつでも相談してね」「そばにいるからね」というのは、言ってしまえば「当たり前」で、仮にこれをハッキリと伝えたからって、「え、そうだったの!?知らなかった。聞いておいてよかった……」なんてことにはなりません。世間一般で、「恋人とはそういう関係」というのが一応の常識だからです。
だけど、「恋人とはお互いに『好き』であるもの」というこれまた世間一般の常識事すらときに不安になってしまうくらいに恋愛関係というのは儚い絆ですから、「これ相談したら、重いかな……ウザいかな……」とか、案外不安になってしまうものです(よね?)。
「あれ、こういうのって、いくら恋人だからって、本当に相談しちゃってもいいのかな?」みたいな。とくに男子にはおなじみで定番の「プライド問題」がありますから、ますますハードルは高くなります。そのために、日頃から「頼ってね」「何でも話してね」という「当たり前」を声に出して伝えておくこと。そういうのって、大切です。
■おわりに
セックスしたい、デートしたい、キスしたい。
こういう「都合がいいとき」だけ駆り出される彼女じゃ完成度は50%。
「誰かに助けてほしい」というときのその「誰か」になることができて初めて彼女としての完成度は100%になるんです。(遣水あかり/ライタ-)