ひとりよがりの愛し方では、彼に伝わらない
手を変え品を変え毎日必死に愛情を伝えるのも素晴らしいですが、彼のリアクションを求めるあまり、愛情表現が押し付けになってしまっては逆効果。ウザい愛情表現は、重荷でしかありません。
たとえばLINEメッセージの頻度。朝「おはよう」と送り、ランチタイムに「食べたものの写真」を送り、休憩時間に「お仕事がんばってね」とねぎらいのメッセージを送り、アフター7に「お疲れさま」のメッセージを送り、「友達と飲んでいる写真」を送り、帰宅してから「おやすみ」のメッセージを送る。果たして彼は喜ぶでしょうか。
会話はキャッチボール。たとえ返事を要求しない一方的なメッセージであろうと、何通も立て続けに送られたら、相手はウンザリしてしまいます。
彼個人だけに向けたメッセージ以外(いわゆる「私通信」)は、LINEのトークではなくタイムラインに投稿すればいいのです。「見てくれたらラッキー」くらいの気持ちでアップする方が、彼の負担になりません。
また「毎週末を必ずデートに当てる」など約束事を決めるのも、守れなかったとき、逆にふたりの仲に亀裂が入る原因となります。
彼にとっても貴重な休日、他の友達と遊んだり、ひとりで過ごしたい日もあるでしょう。
デート以外のことに時間を使うからといって、彼の気持ちが冷めたわけではありません。逆に、ふたりの「会いたい」気持ちが高まったならば、平日でも、真夜中のたった1時間でも、会いに行けばいいのです。
大人の愛情表現は、相手に寄り添うこと
恋人の数だけ愛情表現はあります。幸せそうな友達カップルがやっていることを真似すれば、同じように喜んでもらえるわけではありません。
最上級の愛情表現は、親が子に向けるものです。子供に愛されているかどうか関係なく、親は自分の子が大人になるまで一生懸命に育てます。お金も時間も費やし、面倒を見ています。
親子の愛情と恋愛はイコールではありませんが、たとえば「見守る」「助ける」といった愛情表現は、大人になったら身につけたいもの。彼が仕事で忙しい時期は遠くで見守り、彼が助けを求めているときは手を差し伸べてみましょう。
たとえ感謝されなくてもいいんです。彼にとって心の支えになれること、彼女だからこそ理解し寄り添えることは、最上級の愛情表現。それが大人の愛し方です。
まとめ
大人の愛情表現は、母性と似ています。大人になり母性が芽生えてくると、愛する者に対し、慈しむような気持ちが湧いてくるのです。彼のお母さんになれ、と言っているのではありません。大人のいい女として、わかりやすいアクションだけではない、心からの愛情表現というものを意識してみると、ふたりの関係もステップアップできるのではないでしょうか。 (島田佳奈/ライター)