どうもあかりです。
■私の都合を無視した「今会える?」
デートのタイミングが、完全に彼ペースで、「一緒に相談して決めている感」がまったくない。こういうのは、考えものです。
デートって、本当に、「ねえ、来週土曜日とかどう?」「いいよ、空いてるよ」というスケジューリングの段階から始まっていて、むしろそういうプロセスがあるからこそ、公平で平等な素敵なデート。
なのに、こちらか「会いたい」と伝えたときには「無理」「忙しい」と平気で断ったり、平気で無視をしてきたりするくせに、ふと思いついたようなタイミングで「今会える?」と送ってきて、「ごめん明日朝早いからダメなんだ」とか「今日は友達と会うから」と断ると、「じゃあいいよ」と不機嫌になる。
「今会える?」じゃなく「土曜日会える?」というのでも、そのデートの決め方が“完全に彼氏主体”であれば同じことです。
もちろん、彼がとても忙しい人で、「なんとか時間作ったから今夜会える?」「土曜日なんとか空けたから、どうしても空けてくれない?」と誘ってくれるのなら全然問題はないんだけどね。
そうじゃなくて、「いいから俺が会いたいと思ったときが、デートなんだよ」みたいな態度に応じるのは、ちょっとどうだろう。
「私、あなたの召使いじゃないんだよ?」と。
「ちゃんと、ふたりで会うタイミングは決めようよ」と言ってあげることが、「都合のいい彼女」との決別だし、「大事にされる彼女」への一歩です。
■「とにかくヤろう」
当たり前すぎますが、エッチは、ふたりの合意があってはじめて成り立つもの。付き合ってるからっていつでも彼氏がしたいときにしなくちゃいけないんだったら、それは恋人じゃなくて”無料の風俗”です。いえ、もっとひどい。「今日はちょっと……」とためらっているのに、「ねえ、いいじゃんなんでダメなの」と強引にエッチをすることは、ただのレイプです。
「今日は体調が悪いので」「生理だから」「疲れてるから」といった声に敏感に耳を傾けて、「そっか。じゃあまた今度だね!」と言える配慮を求めることは彼女として当然だし、これが言えない関係なんて、とてもじゃないけど「今私はとても大事にされていて幸せだ」と胸を張って言える関係ではないんじゃないかな。
■心配させてるのはそっちなのに
恋人であっても、お互いのプライベートは尊重。これは鉄則ですね。だから必要以上の束縛や監視はもってのほかだし、そんなことをする権利なんてお互いない。
だけど同時に、「恋人を不安な気持ちにさせていい権利」というものも、やっぱりお互いに持っていないんです。
「心配するな」というのは、まず「恋人を安心させる」という最低限の義務を果たした人だけが言えるセリフ。
例えば、女子とふたりきりで会ったり、そこまではいかなくても、彼女が心配するような場所(飲み会とか)に行っておきながら、まったく連絡もなく音信不通。「心配したよ」と後で言うと「関係ないじゃん」「心配しすぎだって」「俺束縛とか嫌いだから」と反論。
「心配させてるのはそっちじゃん。私だって、ちゃんと連絡くれてればいいだけだし、心配なんて本当はしたくないよ」という気持ちになってしまう。
「プライベートは尊重しようよ」というお題目を振りかざして、好き勝手に行動して心配させ放題。これじゃとても「大事にされてる」とは言えない気がします。
恋人なんだから、何かあったらすぐに不安な気持ちになっちゃうのは当たり前。これは全然おかしなことじゃありません。「好きなことをしてもいいけど、ちゃんと不安にさせないような配慮だけはしてよ」と言って相手が「ウゼぇ」「重いな」と感じるようなら、もうどこかですでに歯車は狂っているのかもしれません。
そうなる前に、自由には、必ず「まず恋人を一番に考えて、その人が傷つかない、不安にならないようにする責任」が伴うことを伝えてみるのって、とても大切だと思うんです。
■おわりに
男子は(女子もそうかもしれませんが)、付き合い始めていくと、彼女の「好き」の気持ちに甘えてしまいたくなることがあります。「どうせ彼女は俺のこと好きだし。なんでも受け入れてくれるでしょ」的な感情です。
「大事にしなくても勝手に俺を好きでいてくれる彼女」って、はっきり言ってすごく楽なんですよ。男子にとって。まさしく「都合がいい」。でも、それでは私たちは幸せを感じることはできません。
彼氏からそういう気配の漂う要求が飛んできたときには、ぴしゃっと「甘く見ないで。ちゃんと大事にして」と伝えることが、「大事にされる彼女」への地道な積み重ねです。(遣水あかり/ライター)