交際中の彼氏と喧嘩が絶えず、自己主張がなかなか抑えられなかったり、つい余計な一言を言ってしまう。それにとどまらず、関係もどんどん上手くいかなくなっていく…と悩んでいる女性は少なくありません。
思っていることを聞いてほしい女性たち
彼氏とデート中に、近況報告や悩み、他愛のない話を楽しみたいと思っている女性は多いですよね。しかし彼氏がいつも心の余裕があるわけではなく、仕事で忙しくて疲れていて、ストレスが溜まっている場合もあります。
もともと「共感」をコミュニケーションの要としている女性ですが、それに加えて、ホルモンバランスの影響で感情の波が激しく、情緒不安定になるシーンもあるでしょう。そんなときは、楽しい会話やどこかに遊びに行くよりも、ただただ優しくしてほしい、そう感じることもありませんか?
こんなふうに、あなたには「今話したい」「今は違う」というあなたの会話のタイミングがあるように、彼にも彼の「今は聞きたくない」「今なら話を聞いても大丈夫」というタイミングがあります。
このタイミングがズレてしまうと、イライラする原因になり、喧嘩のきっかけになってしまうこともあります。相手との会話のタイミングを読み取りコントロールできる女性こそが、恋愛を長続きさせられるのです。
男性の考え方のスタイルを理解する
男性が1つのことにしか集中できず、同時並行で考えたり、行動したりするのが苦手なのは有名ですよね。女性は例えばテレビを見ながら、恋愛相談を聞いたりすることが器用にできるくらい、複数のことを同時進行しても何の苦痛も感じません。
男女の考え方の違いを頭では理解していても、彼氏が何かをしている時につい別のことを話しかけたくなり、「ちょっと待ってよ」と彼氏に言われてしまったという経験がある人もいるでしょう。
それが積み重なると些細な内容であっても、「俺の気持ちや行動を理解しない彼女」という印象を持ち始め、彼女と一緒にいること自体イライラしてしまい、彼の頭に別れがよぎる可能性もあります。
恋愛が長く続く女性は「沈黙」のタイミングがうまい
男性は彼女といる時に居心地の良さを求めています。言わなくてもわかってくれるし、理解してくれるのも早い彼女であればあるほど、ずっと一緒にいたいと感じます。男性がそう思えるような居心地のいい彼女は、沈黙になるタイミングが絶妙です。彼の心理状況、立場、タイミング、彼が今何をしているのかということを黙って観察してから、発言や行動に移すようにしています。
例えば彼が日中、仕事をしている時には、連絡は重要な要件にとどめる、イライラしている時にはお願い事はしない、疲れている時には相談しない、など。彼の心の余裕がない時には、話しかけずに様子を見守るようにしましょう。
今後の2人の将来の話や、不満なども彼の気持ちがリラックスしていて、彼女の話に耳を傾けたくなった時に伝えるように努めます。
二人にとっての最善の方法を考える
彼のご機嫌伺いみたいでイヤ、そう思いますか?でも、重要なのは「彼に理解してもらうこと」「彼が解決に向けて自発的に行動してもらうこと」で、最終的な目的でもあるはず。これを達成するには、一番の策です。
自分の気持ちが高ぶった時には、「今すぐに言いたい!」という気持ちが大きくなるかもしれませんが、感情のままに話を聞いてもらいたいと思うのは、女性側の事情であって、彼の事情ではありません。
「二人の関係を良くするために、自分ができる最善の方法はなんだろう?」と行動や発言を起こす前に、一呼吸置いてから考えるようにすると、自己主張をし過ぎたり、逆に言わなさすぎるという状況を起こしにくくなります。
じゃあどうやって言えばいい?
男性に行動を起こさせ、イラつかせずにすんなり受け入れてもらうためには、伝え方にもコツがあります。大きく分けて3つのポイントをご紹介しましょう。
1.感情的にならない
まずは感情的になることは避けること。「ものすごく不満に思っている」とき、その不満の大きさを伝えようと、強い言葉で感情のままに伝えても、彼はその感情の大きさ、勢いにびっくりして内容が頭に入ってきません。彼に伝えること、改善させることに重きを置きたいので、冷静になってから伝えるようにしましょう。
ただ不満がたまって、言っても仕方ないことを愚痴りたい時もあるかもしれませんが、彼に伝えて状況が解決しないことは口にしないこと。解決できない問題を彼女から訴えられても、彼はどうしようもないからです。彼をあなたの感情のはけ口にしないようにしましょう。
2.考えやすいように提案する
2つ目は、考える道を準備してあげること。
突然、深刻な相談をされても、彼はすぐにベストな答えを出せるわけではありません。例えば、家族の問題や、将来的なこと、仕事の内容などの重要なことは、少し考えて答えを出せるように促してあげましょう。
あらかじめ、具体的な解決策を2~3つ提案したり、重要なことは箇条書きにして事前にLINEなどに送っておき、考える時間を持ってもらったり、答えを出す期限に余裕を持たせてあげましょう。
内容によっては、すぐに答えが出ずに、解決しないものもあるでしょう。「そんなこともある」と広い心で、相手に完璧を求めないことも大事です。
また重要な件に関して彼が答えを出さない場合には、「答えを出したくない」というのが何よりの答えである場合もあります。
3.伝わりやすい言葉に変える
3つ目は、どうしても言いたい時には形を変えて、1回だけ伝えること。
不満や不安は、怒りの感情のまま伝えても伝わりませんが、「悲しい」「辛い」「寂しい」という形に変えると伝わりやすくなります。例えば、「~のことで不安で寂しいの。だからギュってして」など気持ちを伝えた上で、どうしてほしいかまでを伝えるのです。このとき、「どうしてほしいか」という提案は、今すぐ彼ができそうな範囲のことにしましょう。
何度も感情を伝えられても重く感じるので、自分の中でしっかり整理した上で渾身の感情表現をただ1度だけにしましょう。
印象的に伝えた内容なら、たった1度だけでも彼は心が揺らぎます。彼がどんな風に感じるのか、客観的に考えてから会話や感情の伝え方をコントロールしましょう。
居心地のいい彼女は、「癒し」だけじゃない
居心地がいい彼女というのは、癒し系なだけではありません。「俺が何とかしてあげたくなるし、俺の力でちょっとがんばれば、何とかしてあげられそう」といったニュアンスも含みます。彼氏に伝わる方法を習得して、長く一緒にいられる関係でいたいですね。(番長みるく/ライター)