「処女が好き」
■「初めて」尽くしの女子はかわいい
「男子はけっこう、『この子が食べたことないもの、行ったことがないようなお店』っていう観点からお店決めたりするんだよね。それはやっぱり『ああ、ここね』みたいなリアクションをされたくないからだと思う」(教員/24才)
私たちは初恋のとき、好きな人とのデートの一瞬一瞬でいちいち過剰反応をしてたはず。
それは、何もかもが「初めて」だったからで、「ああこれね。知ってる」みたいな気持ちでこなす余裕なんて当然なくて、だからこそ、いちいちドキドキしていた。男子から見れば、「こんなの初めて!」「楽しい、おいしい!」とことあるごとにテンション上がりまくってる女子は、とにかく楽しませ甲斐があって、それこそがまさに彼らの求める「処女感」ですよね。
だから私は、仮に前にほかの男子と行ったことがあるような感じのお店、食べたことがあるようなジャンルのご飯でも、「この人とは初めてだし」というところを心の中で強調して、「ええ、ここおしゃれ!」「なにこれおいしー!」とナイーブな感じでいるように努めます。だって、似たようなことを経験したことがあるからって感動しちゃいけない理由はないし、「これ知ってる」というのをことさらアピールする必要もない。
「いちいち感動してる姿」を見て、彼はうれしくなって、もっともっとあなたをいろんなところに連れ出してあげたいと感じるんじゃないでしょうか。
■「彼以外」を考える余裕っている?
「男子はみんな女子が自分に夢中になってほしいと思ってて、だから『俺に夢中じゃねえのかよ』みたいな言動があんまり好きじゃないんだよね。ほかの男子の話をする、スマホを触る、元カレの話をするなどなど……」(薬剤師/27才)
「彼でいっぱいいっぱい」という状態は、なかなかカッコいいと思えるものではないので、仮に本当に彼でいっぱいいっぱいだとしても、私たちはそのことを隠そうとして、スマホに逃げてしまったり、ほかの男子の話をして「別にあなただけに夢中ではないので!」というのをアピールしようとしたりしてしまうことがあります。あるいは、本当に男子とのデートに慣れているおかげで余裕なので、無意識に片手間でLINEの新着をチェックしたり、ほかの男子や元カレの話をして、経験豊富らしさを披露してしてしまうこともあるかもしれません。
だけどデートでは、ぜひ「あなたに夢中です」という気持ちを前面に押し出すことを躊躇しないでほしいです。私はたしかに処女ではないし、経験も人並みにはあるつもりなので、男子に期待されるほどウブではないと思いますが、デートでは始終、なるべく彼の私生活や仕事の話を軸にトークをしますし、スマホを触ったりほかの男子の話をしたりとかはしないようにしています。そういうことをしても彼は「デート中にもほかのことができるなんて、とても余裕がある女性だ。素敵だな」なんて思うはずがなく、完全に、誰得なので。
おわりに
「慣れる」ってちょっと怖いです。
ある程度勝手がわかってきて、それなりにうまくやることができるようになってくると、人ってあるタスクを「こなす」ようになってしまう。
これはデートでも同じで、男子とデートすることに慣れてしまうと、あんまり緊張もしなくて、普通に肩の力を抜いて「こなす」ことができてしまいます。
だけどデートを「こなす」ようになっていったら、男子が理想と感じる女子像とは、少しずつ離れていってしまう。だから、たくさん恋愛をして、「デートってこんな感じ」というのがわかってきた今こそ、「好きな人と一緒にいるって、よく考えたらやっぱりいつまで経ってもドキドキするし、全然慣れるわけなんてないほど素敵な瞬間なんだよな」と原点回帰をしたいなと思うんです。(遣水あかり/ライター)