こんにちは、美佳です。
■尽くせば尽くすほど彼が無気力になる…
彼の身の回りのことを、何でもかんでもしてあげると彼が無気力状態になります。
というのも、イエール大学のジュディス・ロディン氏は、老人介護施設での実験で、“できる範囲のことはお年寄りにやってもらう”ということをしました。
もともとはスタッフがお年寄りの方の衣服の着替え、食事の準備、入浴の補助、部屋の掃除……などなど、身の周りの事を何でもしていたのですが、スタッフがやるべき仕事をできる範囲でお年寄りの方に任せたところ、18か月後には以前よりもお年寄りの方が元気になったのだとか。ついでに、社交性も高まり平均死亡率も減少したそう。
これは老人介護施設での実験ですが、年齢問わず言えることだと思うのです。
尽くせば尽くすほど、人は頭も体も使わなくなるので無気力状態になるのは当然のことと言えば当然のこと。なので、やってあげたい気持ちもわかるのですが、彼のためにも彼にできることは彼にさせたほうがいいかと。
■ポイントを押さえて尽くせば、彼があなたから離れにくくなる!?
誰だって自分によくしてくれる人を嫌うって、そうないですよね。とはいえ、何でもかんでもしてあげる、は微妙ですよ。
無駄に尽くす女子は、彼に飽きられやすいですし、先ほどの実験結果からもわかるように彼が無気力状態になってしまいます。
無駄に尽くすのではなく、ポイントを押さえた尽くし方をすれば、彼もあなたから離れられなくなるはず。
尽くし方のポイントは、“尽くす”というよりも“サポート”的な感じ。
なので、実験のように基本的に彼にできることは彼にさせ、彼が体調の悪い時や仕事で忙しい時とかに、「手伝おうか?」「何かできることある?」と聞いて、家事をしてあげるとか、作りおきのおかずを作ってあげるとかの方が、彼的にも嬉しいでしょう。しかも、「してもらっている」感覚もあるので、感謝の気持ちも芽生えやすいはずです。
「尽くさないと彼が離れていってしまう!」というのは幻想に過ぎません。
甲斐甲斐しく尽くすのではなく、サポート的な感じの尽くし方なら彼もあなたから離れられなくなるのでは?
■終わりに
二人の関係をうまく持続させていくためには、基本的に“尽くす”というのは不要です。彼のことが好きすぎるあまり尽くす女子もいるでしょうが、好きなら尽くすのではなく、そっと支えるようなサポートで。あなたの妙な方向に走ってしまう愛情で、彼を無気力にさせないであげて!(美佳/ライター)
参考文献:著 内藤誼人『図解 思わずだれかに話したくなる身近にあふれる心理学が3時間でわかる本』