自意識過剰というと、まあ基本的にはあまりよくない意味で使われることが普通なわけですが、恋愛の場面においては、必ずしもそうとは限りません。
1.鏡を見る
「一緒に歩いてるときによく反射するガラスとか鏡で自分の服装とか髪型とか気にしてるのはだいたい気付くけど、意識しちゃっててかわいいとか思うよ。男がやってるとナルシストっぽくてキモいんだろうけど」(銀行/24才)
男子がやってても、「あ、私といるからそんな風にしてるのかなー?」って思えたらキモくないし、やっぱり私たちも「かわいいなぁ」って感じると思うけどな。
目に入る鏡やガラスについチラ見してしまうというのは本気デートにありがちなものですが、バレてるってさ! でも、やめないでいいってさ!
2.髪を触る
「職場の後輩ちゃんが、俺が用事で話しかけに行くと、サッと立ち上がって、めっちゃ緊張した顔と声で、前髪をしきりに触りながら対応してるので、俺のことが好きなんでは?と勝手に思ってる」(通信/25才)
わかるなー。髪めっちゃ触っちゃう。「前髪キモくなってないよね?」「寝癖ないよね?」って。髪の毛に10秒に一回触らないと死ぬ呪いにかかってるのかよってくらいに髪をいじりまくってる男子を普段はとても気持ち悪く思って見ているけど、このときばかりは悪口言えないな。
3.化粧直し
「デートの途中でトイレ行って化粧直しされると、自分のことを意識してもらえてるのかなという気がして気分いいです」(美容師/26才)
たとえばご飯を食べた後にその場でリップを塗り直すというだけでも、男子はドキッとしてしまうということです。
化粧というのはそもそもかわいく思われるためのものなので、それをデートの最中にわざわざ上塗りするとしたら、まあその目的は明らかですよね。
要所要所で、化粧ポーチを持ってトイレ行こう!
4.視線を逸らす
「あんまり直視できなくて、目を合わせる、逸らす、合わせる、逸らす、合わせる……を繰り返してくる女子と話してると、こっちの方が意識しちゃう」(大学生/21才)
アイコンタクトをするのが「押して引く」の「押す」なら、視線を逸らすことは「引く」に当たる技。
たしかに、誰とでも何秒間でもジーッとアイコンタクトを普通にできちゃう人っていますから、「押す」だけだとパンチは弱いかもしれませんが、好きでもない人とこの「押して引く」タイプのアイコンタクトの取り方をする人はなかなかいませんから、「ひょっとして、好きでは?」のひらめきを与えることができる可能性は大ですね。
5.コンプレックスの強調
「えー私なんてめっちゃ太ってるしー!とか、自分のコンプレックス的なのをすごく言っちゃう子が多い気がする。好きな人の前で」(広告/26才)
なるほど。よく観察してますね。たしかに自分の外見のコンプレックスは、目の前にいる人が自分にとって気になる異性であればあるほど気になるし、恥ずかしくなる。恥ずかしくて、それを余計に「私なんてめっちゃ◯◯だし」と自分から強調して言っちゃう。そういうものですね。
誰にでもコンプレックスは大なり小なりあるものですが、それをこんな風に有効に使える場面があるとは、発見です。
おわりに
「自意識過剰は良くない」たしかにこれが当てはまる場面は少なくなくて、あんまり自分の話ばかりしてちゃダメだよー、とか、そういうこともあるのかもしれませんけど、相手のことを強く意識している分、その人と対面している自分にも強く意識が向いてしまう。そのことをたいていの男子はきちんとわかってくれているようですね。(遣水あかり/ライター)