男子は彼女とエッチとするとき、「最高級のAVを見るような興奮」を期待しているわけじゃありません。
1.「恥じらい」がどうして嬉しい?
男子が彼女に求める「エロさ」の要素として、まずは「恥じらい」というものがあります。
これは要するに、こういうことです。
本当なら、大好きな人に、私の(正直あまり自信のない)裸を見られてしまうというのは、とても恥ずかしいことです。「もっとおっぱいが大きかったらよかったのに……」「もっと腰がくびれてたらなぁ」なんて自分で自分の体に毒づきながら、それでもそれを見て、触って「かわいいよ」と言ってくれる彼に、勇気を出して自分の体を委ねる。
この「恥じらい」は、あなたが彼のことを大好きだからこそ生まれる感情で、これは、AVでは絶対に実現できないものなのです。
「俺の大切なこの子が、恥ずかしがりながら、自分の前で体をさらけ出している」という唯一無二のスペシャル感に、彼はどうしようもなく興奮するんです。
2.「求めてくれる」という恍惚
「恥じらい」があるのにもかかわらず、それでも彼女が彼と体を交えることを「嫌だ」と言わないのには、それはきっと、「彼としたい」「一緒に気持ちがよくなりたい」と間違っても言葉に出しては言えないようなココだけの本音があるからだと思います。
男子は、彼女のその本音が姿を覗かせたときにも、大きな「エロさ」を感じます。
「あんなに恥ずかしいはず」の彼女が、自分とエッチをしたいと感じて体に触れてきたり、服を脱がせてきたり、「お泊りしない?」と誘ってきたりする。あんなに恥ずかしがっている彼女が。「恥じらい」を超えてしまうほど俺のことを強く求めているんだ。
「恥ずかしいんだけど、したいから……」
「恥ずかしい」の部分も、「したい」の部分も、彼に対する「大好き」の気持ちでいっぱいですね。彼女から求めてくれる。これだけで、男子にとっては他と比べようもないくらいにエロいのです。
AVの中にいる女性たちは、しょせんはお金がほしいか、あるいはもともと(誰とでも)エッチをするのが好きかのどちらかにすぎません。「彼女」に敵うはずがないのです。
3.「彼女の体」という最高のバリュー
以前私の男友達はこんなことを言っていました。
「正直、俺の彼女は胸小さいし、俺は巨乳好きなんだけど、それでも最高。俺は、『大好きな人の体』というだけで死ぬほど興奮するから、なんでもいいんだよね。胸の大きさは。一度好きになってしまえば」
この人が好きな芸能人はたしかにみんな巨乳だったので、「巨乳好き」というのは本当だったのでしょう。でも、たしかに彼は彼女さんのことをとても愛していましたから、「彼女の体であればそれだけで最高」というのも本音だったのでしょう。
私も私で自分の体に全くコンプレックスがないではありませんでしたので、「彼になんて思われてるのかな」みたいな不安もありましたけど、この男子の一言で少し救われたところがありました。
男子は、「彼女の体」というところに絶対的な価値を見出すもの。
「好きな人の裸」というだけで、他のどんなものとも比べることができないのは考えてみれば当然です。私たちだって、同じじゃないでしょうか?
おわりに
「もっと綺麗になりたい」と思うのは大切なことですが、努力ではどうしようもないことや、気にする必要もないことばかりに気をとられてはいけません。
今回のことで言えば、彼から「エロい!」と思われるために私たちがすべきは、肉体改造みたいなことでは全然なくて、彼に「かわいい……」と感じさせるような恥じらいと、「したいかも」という気持ちをちょっとだけ垣間見せる勇気。それだけなんじゃないかなぁと思うんです。(遣水あかり/ライター)