週末になると決まって彼は家でゲームをしてて、わたしのことをかまってくれなくて淋しいです――ときどきこんな恋愛相談が寄せられるんですが、これ、なかなかリアルな相談でいいですよね。
■男子に言って聞かせたほうがいいことなのかもしれないけれど
これ、ホントは日がな一日ゲームをしてたり寝てたりしている男子に言って聞かせたほうがいいことなのかもしれないけれど、恋愛について男子に語りかけるサイトってすごく少ないので、まずは女子にお話しします。
ふたりで「楽しむ」を極めたほうが恋愛が楽しいし、生きていて楽しいです。
たとえば人混みが大好きという人は、少ないですよね。人混みが嫌いだから週末は繁華街に行かないことにしているとか、週末にしか繁華街に行く時間がないけれど、行くと最低限の用事だけを済ませて早々に帰ってくるとか、そういう人っています。反対に、人混みに過度にネガティブに反応することなく、平然としていられる人もいるでしょう。
人が多いと歩きづらいし、これからの時期だと暑い――こういう、一見してネガティブな感情が沸き起こってくる場所にデートに行っても、その状況を楽しむことができる、これが楽しいを極めるということ。
■おのずと見えてくるもの
楽しい場所に行ってカップルで楽しむのって、ふつうじゃないですか。遊園地とか海に行って楽しかったねと言い合う――これってふつうのことでしょ?
そうじゃなくて、人混みのようにネガティブな感情を伴う場所に行っても楽しめる。これができるようになれば、もうふたりでどこに行ってなにをしていても、いつもラブラブでいられます。
たとえば、人混みの中だとなにをすれば楽しめるのか?人々のファッションチェック?目についたショーウインドウの洋服などについて彼とあれこれお話してみるとか?
なにをすれば人混みを楽しくすごせるのか、すぐに浮かんでこないんですが、でもね、こういうのって、人混みでつまらなそうにしている自分がつまらない人に思えてくるとか、楽しくない状況に流されるまま楽しくなさそうにしている自分がダサく思えてくるとか、そういう気持ちがあれば、自然とどうすればいいのかが見えてきます。
冒頭に書いたゲームばかりする彼氏の隣で、なにをすれば楽しめるのかについては、ぼくはゲームをやらないので即答できないけれど、でもふたりで楽しみたいという気持ちがあれば、やがてやるべきことが見えてくるでしょう。「彼氏のゲーム機をベランダに投げ捨てました」と豪語していた女子がいたけれど、それもまあ、ひとつの方法かもね。
(ひとみしょう/文筆家)
「今夜はちょっと、恋の話をしよう」