もう実年齢として「いい歳」になってしまった人、まだまだ世間的には若いけど、「子供だなぁ」と思われたくない人、どちらも目指すは「大人の恋」でしょう。
1.いちいち言わない
「男子にデート誘われちゃった」「元カレから連絡が来たー」「この男子、めっちゃ私にLINEしてくるんだよね」
いずれも男子が「で?」と間髪入れずに感じる発言です。「いちいちいらんことを言う」というのは、気を抜いてしまうとついついやりがちな気を引きテクです。
もちろん、隠し事をすることはよくないし、そういうことを彼に内緒にしておくことが自分として許せないというのであれば仕方ないと思います。
だけど、その「いちいち言う」という行動の中に、本当に本当に「彼にヤキモチ焼いてほしいなぁ」という気持ちが一ミリも混じっていないかは、よくよく自問自答してみる必要があると思います。
実際私も、「ねえねえ、元彼から会おうって誘われたんだけど、断ったほうがいいよね?」と(今思えば完全にウザすぎることを)言ったことがあり、当時の彼から「それ、本当に俺に聞く必要あるの?俺に確認するふりをして、ただ俺に『元彼からデート誘われちゃったー。私ってモテるでしょ?』ってことを伝えたいだけなんじゃないの?」とピシャリと言われたことがあります。そのときはもちろん、「そんなことないよ。ちゃんと伝えなきゃって思っただけ」と反論したわけですが、今思えば、「彼はどんな反応するかな(心配してくれるかな)?」って思いがなかったわけではなかったと思います。幼い自分が恥ずかしいです。
残念ながら、そういう”やましい気持ち”って絶対にバレるし、かつ、軽蔑されちゃうんですよね。
2.彼の不安を先回り
あとは、実際に男子と会ったり、飲み会に行ったりした際の言動で、彼の彼女に対する評価は大きく分かれます。
例えば私が男友達と会ったとして、純粋な友達なので何にもないですが、彼は一応笑顔で送り出してはくれだけど、あまり嬉しくなさそうにはしていたとしましょう。
そこで、「大人の女性」というのは、男友達に会う前、会っている最中、会った後に、こまめに連絡を入れたり、それこそ会った後にはいの一番に彼に電話をしたりして「終わったよー」と元気な声を聞かせたりするんです。もちろん自分から見たらその男友達のことはなんとも思っていないので、本当なら、別に彼の心配や不安をフォローするようなことは不要。
だけど、「万が一にも彼が心配しないように」と、自分から先回りをして手当ができる。
彼に「大丈夫?」「不安だよ」と言われてから、「あ、そっかー、そうなんだごめんね」という”鈍感さ”や”天然”は彼から見たら少しも嬉しくないし、かわいくもない。むしろ、危なっかしいし、「彼氏から指摘されるまで彼氏の心配に思い至らない」というのって、彼女として欠点でしかないと思うんです。
別に難しい話じゃなくて、彼氏と付き合っていれば、だいたいどういうシチュエーションで彼の不安が生まれるかなんてだいたいわかってくるものですから、「ひょっとしたら」と思ったときには、「自意識過剰かも」なんて思わず、積極的に先回りしていくことが、「安心できる彼女」のイメージを作っていくんですよ。
おわりに
私たち女子は、よく、「恋人に求める最大の要素は安心だ」と言いますね。私もその通りだと思いますよ。
そうなんです。男子も結局、彼女に求めているのは「モテてモテて、ずっと抱きしめていないとどっかにいっちゃうかもしれない彼女」じゃなく、ただただ「心配させない、安心させてくれる彼女」なんです。
「気を引く」はお子ちゃまだし、かわいくない。それで彼の興味を引くことができたように感じたとしても、それは彼があなたを魅力的だと感じたからじゃなくて、単に「彼を不安にさせただけ」。不安をダシに彼の「好き」を吸い取る。そんな吸血鬼みたいな恋愛は、やっぱりちょっとどうかなって思うんです。(遣水あかり/ライター)