彼女にハードな意味で束縛されることが好きな男子はあまりいません。
1.命令・脅迫は使わない
まず、「絶対に連絡とらないで」的な命令口調や、「~しないと私泣くから」みたいな脅迫めいた言い方は、それだけでほとんどの男子が「ああ、もう無理」と逃げ出したくなる「ハード束縛」の典型例です。
私も昔、お付き合いしていた人に対してこういう“よくない”束縛をしようとしたら、彼から「『彼女』というポジションを武器にして俺が断れないわがままを押し付けてくるのはよくないよ」と真顔で諭されたことがありましたが、たしかに「私ってズルいな」と反省しましたね。
おなじ束縛でも、こういった命令・脅迫のない形にするだけで、だいぶ束縛は「ソフト」になります。あとは言い方もできるだけ「かわいく」を意識してください。なるべく彼が「このお願いを聞いてあげたいな」と進んで思ってくれるような、甘くて、かわいい言い方で。
「ねえ~、お願い。ね?」みたいに。「このかわいい彼女のためなら」と思ってもらえない限り、束縛の成功はありえないのです。
2.彼が破ったときの反応が鍵
私に言わせれば、「ハード束縛」と「ソフト束縛」の最大の違いは、実際に彼が私たちのお願いを聞いてくれなかったとき、私たちがそれに対して絶望や怒りで反応するか、それとも「ちょっと~もう!」と“なんでもなさそうに”反応するかの違いです。
彼に「他の女の子とLINEしてほしくないなぁ」とお願いしたあと、彼が実際にLINEをしてしまったときにこちらが「もう、なんでよ! 私もう無理! さよなら!」なんて絶望的な反応をしてしまえば、たちまちそれは「ハード束縛」になってしまいます。そんな反応をしてしまう彼女の姿を見て、彼は「これは、この束縛に従うか、それともこの子と別れるかしかない」と追い詰められた状態にしかならないからです。
あくまで「守ってくれたら本当に嬉しいよ。でも強制はしないからね」というお願いベースであるからこそ、「ソフト束縛」であることができるし、1で書いたような「かわいさ」の要素を兼ね備えることができるんです。
3.自分は粛々と誠実でいる
いくら「ソフト束縛」といっても、やっぱり彼にはその束縛に含まれるお願いを守ってほしいとは思っている。だからこそ、ソフトとはいえ束縛をするんですから。
そのために大切なのは、もちろん命令や脅迫、あるいは破ったときの罰ではありません。そうじゃなくて、私たちの態度です。
「女の子とあんまりデートしないでほしいなぁ」とソフトに束縛した後、仮にあなたが平気でほかの男子とLINEをしたり、男子と遊んだりしていたら、いつまでも効果のない、ただの形だけのソフト束縛になってしまいます。
だけど、その後にあなたが、自分はただただ粛々と、誠実に、彼だけをまっすぐに見て過ごしている。彼に「そうなってほしい」と思うことを、まずは自分から率先して実践している。
「ソフト束縛」を通じて彼女の気持ちを受け取った彼は、そんな彼女の誠実な姿を見て、「お願い、聞いてあげようかな」と少しずつ思い始めるんですね。
おわりに
かわいくない束縛は、何のメリットもありません。彼は少しも「お願いを聞いてあげよう」という気持ちにならないし、鬼の形相で脅しのように束縛をしている私たちも、ちっともキュートじゃありません。
束縛は、そのやり方次第で効果が「-100」にもなりえるし、「+100」にもなりえます。
もしあなたが彼を束縛をしたくなったときには、今回紹介した「ソフト束縛」を実践してみてくださいね。(遣水あかり/ライター)