ライターの山田 芽依です。
明らかに「遊ばれている」関係であれば、嘆くよりも離れるべき
たとえば、好きな人と「会うときは相手の家に女性側が行かないといけない。かかる費用は全て女性持ち。体の関係はあるが、付き合ってはもらえない」というような関係だったとします。
こういった関係で「好きな人に遊ばれている」と言うのであれば、確かに、ほぼ間違いないだろうといえるでしょう。そこには思いやりが全く見えませんから。
でも、女性側が納得しているのであれば、このような関係を続けようと自由です。
ただし「遊ばれている」と嘆くのであれば、離れるべきだと言いたいです。
「遊ばれている」のは、結局は相手のことを拒絶できていないからこそ。あなたがその関係を拒否しないから、そういった関係が続いているのです。
「遊ばれている」わけではないのに「遊ばれている」としてしまうケース
最近筆者が恋愛相談に乗ったサチさん(仮)は「片思いをしている人と二人で遊びには行くけれど、告白をされない」という状況の女性でした。
とはいえ、サチさんと好きな人は、二人きりで遊んだのは三回とのこと。
それなのにサチさんは「都合のいい遊び相手にされているだけなんだと思います」と、落ち込んでいたのです。
「お互い一緒に遊ぶことを楽しんでいるのであれば『都合のいい遊び相手』というのは、少し違うのではないでしょうか?」と言った筆者に対して、サチさんは「でも、やっぱり相手から告白をされたいです」と、ちょっとズレた回答。
サチさんのように「好きな人に遊ばれている」と安易に考えてしまう女性は「こっちはこんなに好きなんだから、相手も自分のことを好きだと言ってほしい」という気持ちが強すぎるために、焦っているのではないでしょうか。「嫌いではなさそうだけど、じゃあなんで付き合うって言ってくれないの!?」と結果を急ぎ、「ただの遊びだからだ」「ただのキープなんだ」と、勝手に思ってしまう。
好きな人に、LINEで告白されて付き合うことになった。
好きな人と二人きりで遊んだら、一回目で向こうから告白された。
こんな「すぐに上手くいった恋愛話」もありますが、恋愛とはそんなに簡単に上手くはいかないからこそ、誰もが悩むものですよね。
「遊ばれている」から「好きな人と遊べてうれしい」へ
好きな人とすぐに上手くいかない苛立ちから「遊ばれている」と考えてしまうことは、まず、相手に対してとても失礼です。
好きな人のことを「女性のことを平気でもてあそぶ男性」だ、と言っているのと大差ありません。
また、本当は対等な関係であるにも関わらず「遊ばれている」としてしまうと、恋愛成就がしにくくなってしまうばかりか、その女性自身の価値も、自ら下げてしまっています。
「遊ばれている」と卑屈になっている女性と「好きな人と遊べてうれしい」と明るく前向きに考えている女性、どちらのほうが魅力的で、恋愛が成就しやすいのかは、明白ですよね。
これはもちろん、最初のほうに書いたように、明らかに遊ばれている状況でもうれしいと思え、ということではありません。
そうではなくて、好きな人とはこれからの関係なのであれば“前向きに考えたほうが損はしない”ということです。
好きな人と二人きりで一緒に出かけられる、それだけでも、本来はとてもステキなことではないでしょうか。難しく考えずに、次のデートではどんなふうに二人で楽しむか……そんなことを考えていたほうが、恋愛成就にはつながりやすいかもしれませんね。(山田 芽依/ライター)