幸せそうな夫婦を見かけると、「いいなあ、私も結婚して幸せになりたいな♡」と羨ましくなってしまいますよね。結婚に対していろいろ想像して理想を抱くのは、わくわくして本当に楽しいものです。
○結婚しても幸せじゃないのは、なぜ?
まず、結婚がゴールだと思っている女性は、「結婚相手が自分の人生を良い方向に変えてくれる」という他人に依存した考えを持っています。
たしかに、結婚によって精神的に安定したり、二人で暮らす楽しさを感じられたり、相手を大事に思う気持ちが強くなったりと、より二人の仲を深められるというメリットはあります。
問題なのは、「結婚したら彼とこんな生活を送ろう」というプランがなく、「結婚したらきっと幸せになれる!」という自分勝手な期待だけを抱えてしまっていることです。
こうして自分の人生すべてを相手に丸投げすれば、何も考えずに済むため気が楽になりますよね。
しかしその反面、大きなリスクを背負う可能性があるのです。
○他人任せの幸せは、失うタイミングも自分で決められない
相手に丸投げしてリスクを背負う。この一番わかりやすい例は、やはりお金にまつわることでしょう。
自分は仕事が嫌いだから働きたくない、けれど贅沢な暮らしはしたい。そう考えたとき、一番手っ取り早い方法は「経済的に余裕のある男性と結婚すること」です。
そんな男性と結婚すれば、たしかにあらゆる面で苦労の少ない暮らしが手に入るかもしれません。欲しいものが全て手に入る環境を羨ましいと思うか、つまらないと思うかは、個人の自由です。
しかし、慣れとは怖いもので、月日がたてば楽しかった贅沢三昧もただの「日常」になります。
「経済的に余裕のある人と結婚すること」が目標だった場合、相手との相性までは意識していないため、その後に続く結婚生活は苦痛に満ちたものになるかもしれません。
欲しいものが手に入ればそれで幸せ!という考えももちろんあるでしょう。しかしこの場合、夫の収入が減る、離婚する等、今までの生活が維持できない状態になった時、唐突に「幸せではない状態」に陥ってしまうのです。
例えば彼が病気になって働けなくなったら?これまでの生活を維持できないどころか、ふたりが生きていくために、あなたが彼を支えて頑張らないといけないシーンも生まれるでしょう。
お金だけに限らず、何か一つの条件が失われるだけでいきなり不幸になってしまう恐れがあること。これこそが、「結婚したら幸せになれる」と漠然と考えている人の落とし穴です。
○結婚は区切りじゃなく、人生の節目にすぎない
「○○したら痩せる」、「○○したらお金持ちになれる」、そんな都合の良い話は無いとわかっていますよね。それと同じで、「結婚したら幸せになれる」なんて保証もどこにもありません。
結婚したからゴール!いっちょあがり!とはならず、人生はまだまだ続いていくものなのです。
付き合っている頃よりも結婚してからの方が二人で過ごす時間は長く、様々なトラブルが起きることもあるでしょう。結婚すれば自動的に幸せになれると思っていると、こうしたトラブルにも対応しきれなくなります。
漠然とした幸せだけを追いかけても、そこに未来はありません。結婚によって幸せが手に入るのではなく、すでに幸せな二人の人生の延長線上に結婚があるのだ、という前提を忘れないで下さいね。(ROI/ライター)