突然ですがみなさん、「ゆうこす」って知ってますか?
「どうせ見られるならかっこよく思われなさい」
ところで、僕はかつて芸能の世界にいたことがありますが、この時に教わったことで今でも大事だなと思っていることがあります。
それは、「自分が見せたい自分を見せるのはエゴであり、相手が見たいと思う自分を見せることは思いやりだ」ということです。
ゆうこすさんのように「自分がどのように見られるかを理解している」ということは、つまり「ファンがみたいであろう自分になるべく努力している」ということだ、と教わったのです。
それを知ってから、僕は自分のプロフィール写真にはかなりを気を配っています。
なぜなら『こいつブサイクやな』と不快に思われるよりも、少しでも『ちょっとイケメンじゃない?』と思われた方が、その写真を見た人に良い感情を提供できると思うからです。
自分をできるだけかっよく見せること(女性ならできる限り美しく可愛く見せること)は、相手への思いやりが無くしてはできないことなのです。
これは俳優やタレントと言った「人から見られる職業」ではない人にも当てはまる話なのではないかと思っています。
自分が嫌いだった女の子が自分を好きになるまで
先日、ある女の子と会話していた時に、彼女(以下Mさん)が「自己肯定感は高い方がいいです。周りを見れる客観性ももちろんセットで」と言っていたのですが、僕はこの発言にすごく共感しました。
僕「Mさんはその感覚をどこで体感したんですか?」
Mさん「自分のこと嫌いだったんです。割とずっと。
学生時代は太っていましたし肌も荒れてました。自分の顔見て泣いたりしてましたね。
で、恋愛もいつもうまく行かなくてすごくネガティヴでした。地元も嫌いで。
それが服の道(服飾の仕事)に進んで、自己肯定感の高い人にたくさん出会うようになりました。
なんか、みんなすごくキラキラしてましたし、誰もそれを否定しないんです」
僕「それはいい出会いでしたね!」
Mさん「『いつも面白い服着てるよね』とか『話が面白いよね』とか『人前で喋るのうまいよね』とか、田舎にいた頃ならきっと周りにも批判されてたなー、と思うことも褒めてくれるんですよ」
僕「嬉しいですよね、そういうの」
Mさん「嬉しかったです。みんな恥ずかしがらずにすぐに言語化してくれました。
それってきっとみんな自分自身と会話してきたから人にもできるんだなって。
私もそうなろうと思って。
最近は、お化粧終わったあと鏡見ながら『自分可愛いじゃん…』とか心から思ったりしてます笑
そういう気持ちが、人に対して優しくする余裕にもなるんだなーって思ってます」
僕「間違いない。見られている自分を意識できる人の方が、他人に優しいんですよね」
「私ってかわいい」って思える人は他人にもかわいいが言える
冒頭の話に戻りましょう。
ゆうこすのことが嫌いだと言っていた女の子。名前も顔も知らない人ですが、おそらく彼女は「自分の顔のことが好きではない」のだと思います。
毎日鏡を見ながら素直に「私かわいい」と思えていないから、人のかわいさを素直に認められないのではないでしょうか。
逆に自分のことをきちんと「かわいい」と思えている人なら、他人に対しての優しさを持ち合わせているはずです。
ちなみに、自分のことを「私かわいい」と思えている人でも他人に対して優しくない人いますよね。あの見ていて鼻につく感じの。
その人は実は、「〇〇ちゃんかわいいね」と他人に言ってもらいたがってる人なので、本当の意味で「私かわいい」と思えていない人なんですね。
誰かからの評価ではなく、自分が自分への評価として「かわいい」って言ってあげられること、これがすごく大事なことです。
あなたは毎日きちんと鏡を見て「私ってかわいい」って心から思っていますか?(川口美樹。/ライター)