付き合う相手は友達に紹介できる人じゃないとちょっと無理とか、年上じゃなきゃイヤとか、「彼氏の基準」って人それぞれだろうと思います。でも、自己満的な基準って意外と良くて、それはたとえば、彼の写真を見たらついニヤニヤしちゃう、みたいなことです。
■他の人には見えていない彼の魅力が、あなたには見えているから
彼の写真を見ながらニヤニヤするというのは、たとえば、他の人には見えていない彼の魅力があなたには見えているから、ですよね。この「他の人には見えていない彼の魅力がわたしには見えている」と思える感覚が、もう恋愛のすべてです!と言い切っていいのかどうか知りませんが、でもぶっちゃけ、多くの人が内心、理想としている恋愛って、これに尽きるんじゃないでしょうか。
たとえばあなたのまわりにいるラブラブカップル……エッチな方面の興味が一致しているからラブラブであるとか、お互いに淋しさを紛らわせるのに好都合な相手と一緒にいられていいなとか、いろんなことを思うかもしれませんが、彼女と彼はお互いに、自分しか知らない相手の魅力を知っている――だからラブラブだし、まわりから見てすごくうらやましく感じる……でしょ?そうでもないですか?
■運命の人の「選別」方法?
だからたとえば、こういう言い方もできます。今、彼氏がいて、その彼氏との交際を友達が良く思っていないケースは、あなたが「わたしにしか分からない彼の魅力というものがあって、そこが好きなんだな」と思っているのであれば、まわりの友達の意見を無視して、彼とずっと付き合い続けるといいです。あとになって彼と別れることになって、友達に「ね、あのときわたしが言ったとおりでしょ」と言われても、ずっと付き合い続けるといいです。なぜなら、あなたにしか見えない彼の魅力が見えているというのが、ある意味では恋愛のすべてだから。
今、彼氏がいなくて絶賛彼氏募集中の人は、おそらく彼氏の諸条件を吟味していると思います。仕事ができる彼氏がいいとか、ルックスがタイプな男子がいいとか、優しすぎない彼氏がいいとか、いろんな条件って吟味しますよね。
その条件の一番上に、自分にしか見えていないであろう彼の魅力というものを感じるかどうか、という条件を置いてあげるといいです。
ルックスがタイプの彼というのは、探せばまあそれなりにいます。いませんと言い張りたい人もいると思うけど、でも1億からいる人の中で、ルックスがタイプの人って、おそらく2人以上います。世間には自分と似ている顔の人が3人いるとかなんとか言われているのを考慮しなくとも、きっといます。仕事ができる男子だって、たくさんいます。
でも不思議なことに、自分にしか分からない魅力を持っている男子って、そうお目にかかることができないんですよね。
もっとも、期せずしてお目にかかっちゃうときもあって、それが場合によっては泥沼の浮気とか不倫に発展するわけですが、まあとにかく、彼の写真を夜、ベッドの中で見て(あるいは電車の中で見て)ニヤニヤしちゃったなら、その人があなたにとって運命の人です。(ひとみしょう/文筆家)
【今夜はちょっと、恋の話をしよう】