男女関係なく、「恋人が欲しい」という言葉に続くのが「モテたい」という願望ではないでしょうか。みなさんの中にも、何となく「モテること」は「愛されること」であると考えている人がいるかと思います。
・「モテる」のは興味を示されるということ
まず、モテるってどういう状態のことを指すのでしょうか?一般的には、他人から好意を抱かれる機会が多いことかと思いますが、さらに言えば他人から「興味を示される」ということだと思います。
お気づきのように、モテること得られる「好意」や「興味」は、まだまだ「愛」なんて尊いものには程遠いですよね。この好意や興味が愛情に育つことはあっても、この段階では「愛される」喜びは享受できていないのです。
モテることで得られるのは、「社会の中で他人から好意・興味を示されることで自分という存在を確立する」という自己顕示欲を満たす喜びなのです。
・「愛」に「愛」で応える
モテることで得られる喜びに対して、愛されることで得られる喜びは少し特別です。
モテること同様、愛されることで少なからず承認欲求が満たされることはあるでしょう。それに加えて「愛されること」で得られるのは、相手からの愛情に自らの愛情で応えることができる、という喜びです。
心から大切に想われる喜びを得つつ、それに応えることができるのは「モテ」にはない喜びですよね。「モテたい」、「愛されたい」と受動的な喜びばかりに注目してしまいがちですが、「愛」には愛する喜びという能動的な喜びを得ることもできるのです。
・自分が何を望んでいるのか
モテたい人の多くは、「愛されたい」という望みを叶えるための前段階としてモテることを望んでいるのではないでしょうか。そんな人に伝えたいのが、「愛されるためにはモテなければならない」わけではないということ。
たくさんの人から興味を示されるためにモテる以外にも、「この人に愛されたい!」とある程度狙いを絞ってみたり、愛することから始めてみる、という手段もあるということを思い出してみてくださいね。
でも、なかには特定の人から愛されることよりも、多くの人から好意や興味を示してもらいたい!という人もいるでしょう。自分の中で「愛される」ことよりも「モテたい」という欲求の方が上回っていることに気づけたのであれば、それは大きな収穫です。
「モテたい」という欲求が決して悪だというワケではないのです。モテたい人も愛されたい人も、自分の欲求や望みと真正面から向き合い、努力を重ねることが幸せへの近道になるハズですよ。
・おわりに
自己顕示欲も承認欲求も、生まれながらにして人間が備えている自然な欲求のひとつです。でも、色んな欲求を踏まえた上で自分がいま「恋愛で何をどう満たしたいのか」を自覚することが、恋愛を楽しむ重要なポイントになるのではないでしょうか。(桃花/ライター)
(三方優加/モデル)
(gaku/カメラマン)