「男ウケする顔」という言い方がありますよね。具体的にどのような顔なのかといえば……男子に人気のモデルさんや芸能人、アイドルの顔が、おそらくそれに該当するのでしょう。
■モテる女子には「卑屈さがない」
ときどき口の悪い女子が「わたしよりブスなあの子が、なぜモテる?」と言います。ブスという言葉は使いたくないのですが、ブスをほかの言葉に置き換えていたら話が長くなるので、ブスという言葉を引き続き使います。
ブスかどうかというのは、男にしてみたらおおむね「卑屈さがある顔か、ない顔か」が判断基準です。美人とかブスとかという概念って、ほとんど全部が人々の主観でできているので、「です」と言い切ってしまっていいのかどうか、ですが、多くの男子って「卑屈そうな顔つきの女子」のことをブスと呼んでいるように見受けられるのです。
これも例えが適切かどうか、ですが、一般に美人とされていない女性のお笑い芸人さんで、あっけらかんとした明るい芸風の女性を見て、多くの男子はきっと「おれの好みではないけど、この人、いずれいい彼氏に恵まれて結婚するだろう」と思っているはずなんですよね。
そしてそういう芸能人が実際に結婚したときに、「なぜあのブスが?」とは思わないはずなんです。元気にテレビで活躍していたのだから、結婚できて当然、と思っているのでは?
■たとえば、できることを増やすことです
どんな美人であっても、心が擦れてそうな顔つきの女子を、男子はあまり好きにならない、というのは、たとえばスナックやキャバクラに行くとよくわかります。「あの子、美人だけど、今後、おれの席につけなくていいから」。
ときに客はキャバクラのボーイさんに、こう言います。あるいは「君は美人ではないけど、どことなくおれのタイプだし、一緒に飲んでいて楽しいから指名するよ」と、ハッキリ言う客もいます。
つまり「その表情に卑屈さがあるかないか」という基準で、男たちは女子を選んでいる、ということです。
女子だっておそらくおなじはずなんです。「彼はお世辞にもイケメンと言えないけど、好き」。こんなことを言うラブラブカップルの彼女って、いますよね。
卑屈さをなくそうと思えば、たとえばできることを増やすことです。昨日までできなかったことが、今日はできるようになった――どんなに小さなことでもいいので、こんなふうにできることを増やすことです。(ひとみしょう/文筆家)
【今夜はちょっと、恋の話をしよう】