「恋人がニートになってしまった。転職活動中なのだが、全くエントリーシートを書く気がない。どうしたら働く気になってくれますか?」
働きたくない、は非常に厄介なメンタル
かくいう私も、かつて一週間ほど「何もかも辞めてただひたすらプラプラしている」時期がありました。
その時にはかなり自暴自棄になっており、いろんな人からの励ましの言葉も右から左に通りに抜けていき、その場しのぎの日銭すら稼ぐ気力を失っていたのです。
自分の経験から言えることは、一度「働きたくないスイッチ」を入れてしまった人の、「働きたいスイッチ」を入れるのは、本人ではないと難しいということです。
多くの場合他人ができることはあまりありません。ただひたすらに本人の気力が回復するのを待つ、のが一番の対策なのです。
物理的に「働かなきゃいけない状態」にする
精神的・肉体的な病気が原因で「働けない」のではなく、ただ本人の甘えで「働こうとしない」人の場合、もっとも効果があるのは「働かないと死ぬ」状態にすることです。
私の場合、一人暮らしでかつ知り合いもいない土地でその状態になったものですから、頼れる人間がいない状態だったのが不幸中の幸いでした。
働きたくないけど、ご飯を食べなくてはいけないし、ご飯を食べるためのお金は稼がなくてはならなかったので、どうしようもなく「働くしかなった」のです。
だからこそ一週間ほどですみました。これが実家に住んでいるか、彼女の家にでも転がり込んでいようものなら、もっと長期化・重症化していたかもしれません。
彼女は彼氏の面倒をみてはいけない
これは女性諸君には声を大にしてお伝えしたいことなのですが、働く気がない彼氏の金銭面のお世話だけは絶対にしてはなりません。
「就職が決まるまで助けてくれないかな?」「働いたらその給料で返すから!」などといった言葉に惑わされてはいけません。
彼氏の自立を促すためにも、彼氏を「働かなくてはいけない状態」にすべきです。そのためには「甘やかさない覚悟」が必要です。
これは見捨てるということではありません。好きな相手だからこそ、突き放すのです。獅子の子落としのごとく、千尋の谷に突き落とし這い上がってこさせるのです。
稼ぐ意志はあなたへの思いへの現れでもある
彼氏が本当に彼女のことを好きなら「働く気がない」なんてことは言ってられないはずです。なぜならそれで彼女が困るからです。
無職の彼氏というのは事情がどうであれ、世間体としてはよく見られませんし、何かを一緒にするにも彼女に迷惑がかかります。
稼ぐことは直接的にも間接的にも大切な人を守ることにつながりますので、「稼ぐ」という意志がそのまま愛情の現れであるとも言えます。
その意志すらないということは、厳しい言い方になるかもしれませんが、本当の本当は彼女ことが好きではないのです。
そんな彼氏の面倒をみていてもメンタルもお金も削られるだけです。あなたにとっていいことは起こりません。
二人が幸せになるためにも、彼女が心を鬼にしてあげてください。それで気づく彼氏なら本物、気づかない彼氏なら偽物なのです。(川口美樹/ライター)