男子の下心。もっとストレートに言えば「女子とエッチしたい」っていう男子の気持ちは、たしかにいやらしくてあまり感触のいいものではない反面、「世の中から消えてしまってもいい」と割り切れるほど、単純なものじゃありません。
「ない」よりは「あり」
下心を全力で前面に押し出してこられるとかなりウザいし、ウザいだけならまだしも、自分が気になっている相手からこれをされると「嬉しくないわけじゃないけど、もしも、下心オンリーだったら嫌だな……」と思ってしまって、なんだか複雑な心境ですよね。
でも、逆に考えてみるとどうでしょう。
下心が一切なかったら。
気になる男子から、「大好き! 本当に大好きだよ。でも、君に対して全く下心はないし、エッチとか、そういうのは一切考えられないんだ。」と言われたら。
正直、全然嬉しくないですよね……。はたして本当に好きなのかすら怪しく思えてきます。
**
さらに別の例をとって考えてみると、長く付き合ったカップルなんかでは、いわゆる「セックスレス」が深刻な問題で、場合によっては、それが原因で別れてしまうなんてこともままあるわけです。
男子にとって、「好き」と「下心」は切り離せない存在。
「好き」なら「下心」もあるし、「下心」がないなら、「好き」もおそらくない。そんな関係があるわけです。
となればまず、「下心は、あった方がいいの? ない方がいいの?」という問いの答えとしては、間違いなく、「あった方がいい」ということになりますね。
下心があっても……
ただし、男子の場合には注意が必要で、「好き」なら「下心」はある、ということが言えても、その逆に「下心」があるなら「好き」という関係は常には成り立たないということがあります。
男子は、風俗で初対面の相手とそういうことができてしまう生き物ですから、「好きなら下心」は真でも、「下心なら好き」は偽かもしれません。
**
一方で、生々しい話ですが、下心を持たれるというのは、少なくとも「この子と、したいな」と思われるということです。男子はたしかに風俗には行きますが、そのときにもなるべく高いお金を払ってクオリティの高いお店(かわいい子が多いお店)に行きますし、なるべく自分が一番かわいいと思う子を指名して、及びます。
つまり、さすがの男子も、「誰でもいいからしたい」なんて思わないわけで、ちゃんと(ちゃんとといえるかわかりませんが)自分が「かわいい」と思う相手だからこそ、下心を持つわけです。
下心を持たれることは、武器
そう考えてみると、たしかに下心の先に「好き」があるかどうかはわからなくても、「下心を持たれた」ということ自体は確実にプラス要素なわけですし(これが「好き」に不可欠な要素であるとも上で書きました)、むしろそうなれば、あとは主導権はこちらにあるわけです。
たしかに、気になる男子から、まだ付き合ってないのに、「したいな」的なことをチラつかせられると、すごく焦ります。
でも冷静に。その瞬間にはすでに、相手の望みを叶えるかどうかの恋愛の主導権は自分にあるということをまず認識すべき。
そうした上で、有利な位置から、「下心見え見えでキモいので、お断り」とすることももちろんありだし、「遊ばれるのは嫌だけど、「好き」があるかを確かめたいから騙される覚悟であえて乗ってみる」のもありだし、「本当に私のことを好きかどうか、しばらくのらりくらりと立ち回って試してみる」のもあり。
答えの見えない相手の「下心」に必要以上に悩まされることなく、盲目的に翻弄されることなく、もちろん間違っても「ここで断ったら嫌われる」なんて考えることなく、むしろ自信と余裕を持って、自分自身の決断で恋愛のいく先を決定していってほしいです。(遣水あかり/ライター)