片思い中の人は、「どうすれば彼とつきあえるのだろう?」と考えると思います。あるいは「告白ってどうやってするんだろう?」と。
■もっと具体的に悩むこと
「片思いの人に振り向いてもらえなくてつらいなあ」とか、あるいは漠然と「恋したいなあ」「恋がうまくいかないなあ」と悩むのではなく、もっと具体的に悩むことです。
たとえば片思いの人に振り向いてもらいたいときは、どうすれば振り向いてくれるのかを考えてみる。「どうすれば」といっても選択肢は数個しかないわけです。
LINEで彼に連絡をとるか、どこかで会ったときに「ご飯行かない?」と誘うとか、そういう、いわば誰もが考えつく選択肢しかありません。
おなじ会社の彼であれば、会社の昼休みにそれとなく話しかけてみようかとか、そういうわりと現実的なところに考えが落ち着くはずです。
そしたら次は、「どんな話題を出すと、彼が食いついてきやすいのか」を考えるのです。それを考えようと思えば、具体的に彼がどういうことに興味があるのかを知っておいたほうが有利ですよね。
という感じで、漠然と悩んでいることって、ほぼまちがいなく、なんらか具体的に考えるいとぐちを持っています。
■文章を読むだけで、恋愛のうまい・下手がわかります
恋愛相談でわりと多いのが、この「漠然と悩んでいる」相談です。
もう相談の文章を読むだけで、相談者の恋愛のうまい・下手がわかります。恋愛がうまい人は、漠然とした相談をしてこないのです。
たとえば「片思いの彼と一緒に帰るとき、なにを話すと彼が食いついてきますか?」という相談をしてきます。
もちろんこれだって漠然としています。帰り道にもいろいろありますからね。電車で帰る人なのか、車で帰る人なのか、雨なのか、晴れているのか、いろいろあります。が、少なくとも「帰り道になにかを話す」という具体性を帯びています。
■具体的に考えられない人は・・・
具体的に考えることができないときは、たいてい具体的な情報をもっていないときです。
たとえば漠然と「なにか資格をとりたいな」と思っている、というような状態に似ています。
「わたしは介護関係の資格をとりたい」と思っている人は、介護関係の資格の資料を取り寄せるなど、なんらか具体的な行動をしているはずです。
恋愛もまったくおなじです。「片思いの彼に好きになってもらうには?」とか「自分を好きになるには?」という漠然とした悩み方しかできない時だってあるでしょうけど、できるだけはやい時期に、自分の悩みを具体的な悩みに「落として」あげることです。
ちなみに自分を好きになる方法は、具体的にはまず、自分がやっていて心地いいと思えることを数多く見つけて、それをできる限り毎日やることです。そうすることで、自分を自分で大切に扱うクセがつきます。
女子がよく言う「自分磨き」もおなじです。どうやったら自分を磨けるのだろう?と漠然と悩まずに、まず外見を磨くことと内面を磨くことに、テーマを分けるのです。外見を磨くのは、この『ハウコレ』にもその方法が具体的に書いてあります。
内面を磨く方法はたくさんありますが、たとえば毎日、誰かになにかをやってあげる習慣をつけることです。コンビニのレジ脇の募金箱に毎日10円、募金するということでもいいのです。
たとえまちがっていてもいいので、なんらか具体的なことをやることで、少しずつ「なりたい自分」になれます。(ひとみしょう/文筆家)