自分に好きな男子ができて、自分のほうから彼に別れを切り出して別れた、というのは、そこまでつらくないでしょう。
■振られてよかった
「つきあっている彼女にバレないように、他の女子と新たにつきあう段取りをするような男に振られてよかった……
なぜなら、愛する人に内緒でほかに恋人をつくるような男は、ほかの女子とつきあっても、また同じようなことをするから……
だからそんな、影でなにをやっているのかよくわからない男なんてロクなものじゃないし、そんなロクでもない男とさっさと縁が切れてよかった。」
たとえばこう思えばいいということです。
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振られて間もない頃は、とてもこうは思えないかもしれません。
彼のいいところばかりが思い出されて、未練タラタラになっているでしょう。
でもしかるべき時間が経つと、恋の熱は冷めて、彼の良くない面が見えてくるはずです。
恋愛に限らず、物事なんでも、熱中しているときはいい面しか見えてこないものですが、時間が人に冷静さを与えてくれます。
冷静であるというのは、物事をいくつもの面から見ることができる、ということです。
いくつもの面を持つ「彼の顔」の中で、「自分が別れを納得するのに都合のいい顔」だけを見るといい。
つまり、わたしに内緒で、他の女子と新たにつきあう段取りをするような男に振られてよかった、と思えばいい。
■自分を大切にするとは…
別れは誰にとってもつらいことだし、傷つくことです。
そういうときこそ、自分を大事にすることを学ぶチャンスです。
自分のために世の中のすべての男が存在していて、わたしは男を選び放題!
こんな荒唐無稽(こうとうむけい)とも思える考え方をしてみるといい。
振られてつらいとき、こんなふうな考え方を持つことだって、自分を大切にするひとつの考え方です。
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今の時代は、テレビでもネットでも、1つの意見に世論が極端に流れます。もっと多様な意見があってもいいと思うのですが、不倫をした芸能人の**さんは許せないと一度なると、許せないという意見が大きくなって、それ以外の意見がいつの間にか消されます。
でも、こと恋愛においては、自分の中のいくつもの考え方や物の見方を大事にしたほうがいいし、それをしてこそ「自分を大切にする」と言えます。
こんなむずかしい話はよく理解できない……ということであれば、振られたらあたたかいシャワーでも浴びて、お腹いっぱいおいしいものを食べて、ぐっすり眠るといいです。
自分を大切にしていたら、時の流れが味方についてくれて、振った男のいろんな顔が思い浮かんで、「ケッ! あんな男に恋していた自分がなつかしい」と思えてくるのです。(ひとみしょう/ライター)
(横田彩夏/モデル)
(柳内良仁/カメラマン)