よく「顔には生き方が刻まれる」と言われますが、これはまさにその通り。顔というのはその人のプロフィールを表しているものなのです。持って生まれた顔は、両親や先祖から引き継いだものですが、後からつくられる顔は生活環境や考えが反映されてきます。
歯の相について
歯の相としてみると、色ツヤと歯並びが良い歯が吉相とされます。歯でものを噛み砕くことで、食べ物は細かくなり血肉となっていきます。
そのため、基本として歯が大きく密であるのが理想的とされます。また、長くまっすぐで数が多く白いのも吉相。
さらに歯がかたくて隙間なく密集して生えているいると長寿でしょう。
一方で、歯並びがまばらだと、歯の隙間から「気」が漏れてしまうので、凶相とされます。
歯の数について
歯の数は多ければ多いほど良いのですが、三十本が平均的で、三十二本以上あれば吉相とされ、福がやってくるとされます。
中国では三十八本あれば王族など選ばれた身分の高い人の相、三十六本は貴族など高貴な相、三十四本あれば官僚など知性のある相と言われています。
三十二本は福禄の相とされ、お金や衣食住に困らないでしょう。逆に、二十八本以下は、食べ物や住むところで苦労するとされる凶相です。
歯の色について
白い歯は平和の象徴とされ吉相です。歯が真珠のように白く美しければ多芸多才の相とされ、とくに文筆の才能に恵まれるでしょう。
歯に水晶のようなツヤがあれば、天からの福を受けるとされ、若くして名を上げるとされます。光があるほど貧しさと無縁となり、成すことが賞賛されるでしょう。
逆に、歯が炭のように黒ければ短命と言われ、歯が黄色い人は物事が滞りがちとされます。
歯並びについて
歯がザクロの実のように、きちんと揃っていれば良い運気とされ、仕事や恋に困ることもないでしょう。歯が鋭い人は、長生きで玉の輿の相とも言われています。
一方、歯が乱れてたたむように生えている人は、気性が荒っぽいでしょう。歯が飛び出ている人は、せっかちで異性間のトラブルに要注意。
そして、歯が欠けていると、事故や病気にあいやすいため、修復したほうが理想的。また、笑うと歯茎が見える人は、勝気で孤独な相とされます。
おわりに
相を見る場合には、人相だけでなく骨相、手相、足相などさまざまありますが、人相の良さは顔を見ただけでわかるという利便さにあります。人相は主に、輪郭、目、鼻、口、眉の形や色つやでわかるものですが、これは顔の美醜を問うものではありません。
あくまでも人相上の善し悪しです。一つ一つで運が決まるわけではないので、顔全体のバランスを見ることも忘れずに。顔はあなたの履歴書。是非大切にしてみて下さいね。(脇田尚揮/ライター)