そろそろ新年度が始まる時期だね。4月から親元を離れる人は引っ越しの準備とかで忙しいかもしれないけど、初めての一人暮らしで自由な生活が手に入るのは魅力的な面もある。
1.自分のこと「だけ」を考えている訳ではない
自分をおさえて周りに合わせている人からすれば、自分勝手なのに好かれている子を見るとなんとなく面白くない気分になっちゃうよね。
しかもこっちは自分をおさえているにもかかわらず好かれていないときなんか特に。
でも実はそうやって好かれている子も、自分勝手に振る舞っているように見えて実は自分勝手ではないんだよ。
自分が本当に言いたいことややりたいことを100%全部ぶちまけて言ったりやったりしているってわけではないんだね。
そういう本音の部分を知っておけば、「私はそんなに自分勝手には振る舞えないし……」と思ってやるせない気持ちになることも減るんじゃないかな。
2.本当にやりたいことをする
なんでも全部やりたいようにやっているっていうわけではないとしたら、どうしてはたから見ると自分勝手な子に見えるんだろうね。
あえて自分勝手に見せている小悪魔的なテクニックなのかなと思うかもしれないけど、そういうわけでもないんだよ。
演技で自由に振る舞ってるんじゃなくて、それは本当に自分の中にある言いたいことややりたいこと。だけどそれら全部を出すんじゃなくて一部分だけピックアップして出しているっていうのがポイントなんだ。
嘘じゃなくて本当にそれが自分の気持ちだから、やってる本人には我慢させられているっていう意識はないし、周りから見ても自由奔放にやってるように見えるんだね。
3.空気を読んでいる
いろいろある自分の中の希望や願望の中から一部分をピックアップして出すなら、どういう基準で選んでいるんだろうね。
それは話しかけている相手やその場にいる他の人たちが嫌な気持ちになるかならないかを基準にして選んでいるんだ。
みんなの言葉や表情や姿勢なんかに注意を向けたり、これまでのお互いの関係性や距離感のことも考慮したりして、出しても雰囲気を悪くしないようなものだけ出してるっていう感じだね。
これを一生懸命頭で考えて実践しようとすると、「いつも周囲に気をつかってばかりで、人と一緒にいると疲れちゃう……」みたいになるけど、自分勝手で好かれている女子の場合は自然と分別が出来るから大丈夫なんだね。
4.経験が豊か
空気を読んでなおかつストレスなく好き放題に振る舞うなんて、一体どうやってできるようになったんだろうね。それはいろいろな人といろいろな所でいろいろなかかわりをたくさん持ってきたからなんだ。
ハウツー本やネットで知識を得たり小説や映画を見て参考にしたりするときと比べると、現実の人間とのかかわり体験のほうがものすごく情報が豊か。
本に書かれていない部分や画面で見えていない部分までも、実体験でなら自分の感覚でとらえられるからね。
だから上達スピードも早いし習熟度も深くなる。楽器のうまい人が頭で考えて弾いてるわけじゃないのと同じで、自分勝手で好かれる振る舞いだって頭で考えずできるようになるんだね。
羽林由鶴からのメッセージ
飲み会とかで王様ゲームってやったことあるかな。王様になった人が、なんでも自分の好きなことをみんなに命令できるっていうルールで盛り上がるゲームだよね。
でも、なんでも命令できるとはいっても、あまりにも負担が大きいことをやらせようとしちゃうと、かえって場がしらけちゃう。
みんながぎりぎりできること、やりたくないけどやれなくないこと、やりたいけど言われないとやりづらいことなんかを上手に見極めて命令するのがいい王様なんだ。
自分勝手なのに好かれている子も同じだよ。そういう子の背景事情がわかってくれば、もし自分もそういう人になりたいと思ったときにはいつでも始められるようになるね。(羽林由鶴/ライター)