いつの頃からか、就職に有利という理由だけで、いくつもの資格を持っている女子が増えました。秘書検定*級とか、カラーコーディネーターの資格とか、そういう資格を持っている女子も多いかと思います。
男が見抜いていること
ネット上の恋愛コラムで「男子にモテる女子の特徴」というようなタイトルのコラムがあると、そこにかならずといっていいほど登場しているのが「笑顔がステキな女子」です。
笑うと最高の笑顔になる女子……こういう女子は、たいてい意味のない資格をとろうと頑張っていないし、意味のない趣味に興じていることもないものです。
意味のない趣味というのは、テニスをやっていたらなんとなくモテそうな気がするからテニス「でも」やろうかな……というかんじの打算的な趣味のことです。
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つまり「**のために」がんばって資格の勉強をするとか、趣味をやるという女子の、(好意的に言うところの)頭の回転の良さを警戒する男って、たくさんいるということです。
サッカーはあまり好きではないけれど
男だってもちろん打算的に考えて資格の勉強をしていたり趣味を持っていたりします。
サッカーがあまり好きではないけど、いちおうサッカーが好きなことにしておこうか……そのほうが女子ウケがいいから……というような男子、いますよね。
それに今の時代は、会社が定年まで面倒をみてくれるなんて発想を持たないひとのほうが一般的でしょうから、2つや3つの資格くらい持っておいたほうがなにかといいと考えて「ふつう」でしょう。
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でも、ことモテるかどうか、という話になると、打算は邪魔になったりもします。
最高の笑顔というのは、打算とは程遠いものですよね。
だからふだんから打算で生きていると、どうしても最高の笑顔をつくることができなくて、結果としてモテないということになったりもするでしょう。
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今の時代、だれもが、みんなの顔色やみんながやることを人知れず観察して、みんなとおなじようにしないといけないのかな、と考えているひとがたくさんいると思います。そういう傾向は、年々強くなっているように感じます。
でも、みんなはこうしているけど、わたしはああいうふうには生きない、というような覚悟が、その人に最高の笑顔を運んできます。
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ちょっとばかり他人とちがった生き方をするのはしんどいものですが、しんどいのも一瞬です。男子が女子の最高の笑顔に惚れるというのは、その女子ならではのものにインスパイアされたということです。
それは意味のない趣味や資格と180度ちがう世界に生きている女子への賞賛だろうと思います。恋の素晴らしさって、そういうところにあるのではないでしょうか。(ひとみしょう/ライター)
(中島健/モデル)
(柳内良仁/カメラマン)