彼のことが嫌いになったのならともかく、別の理由で恋人関係は解消したい、ただセックスの関係は続けたいと考えている女性たちの声が、ちらほらと耳に入ってきます。いったい、どういうことなのでしょうか。
1.名前のつけられない関係
「友だち」か「恋人」かなんて、決めつけると、確かに人間関係は狭まってしまいます。元恋人で今はわけのわからない関係であっても、本当はかまわないはず。熱烈な恋愛関係でなければセックスしてはいけないというわけでもありません。
ただ、問題はこういったことはひとりでは決められないということです。相手あってのことですから。
できれば彼に、自分の気持ちを率直に話してわかってもらいたいもの。もし彼がわかってくれれば、「名前のつけられない、いい関係」が築けるかもしれません。
2.立場を逆にして考えてみる
もしあなたが、彼に同じことを言われたらどう思いますか?
「恋人関係は解消したいけど、ときどき会おう、セックスもしよう」と。それをおもしろがれるか腹を立てるかは、やはり人それぞれの価値観です。
ですからもし彼に率直に話して、「それはいやだ」と言われたらあきらめるしかありません。
個人的には興味深い関係ですが、嫌がる人に強要できるような関係ではないのでしょうね。
3.友だちとして会う
彼と関係を続けていきたいのは、どうしてなのでしょう。彼に対して人間として魅力を感じているから?
あるいはいつかまた戻りたいと思ったときのための布石?完全に縁を切ってしまいたくない理由を自問してみてもいいかもしれませんね。
「別れてもときどき会ってセックスしよう」というのが、彼にとって身勝手な意見だと受け止められているなら、「友だちとして会う」という提案をしてみるのもひとつの方法です。
友だちとして会っているうちに、お互いの気持ちが盛り上がればセックスの関係が復活するかもしれません。
4.どんな考え方をしても自由
「こういう私ってヘン?」と考える必要はありません。どんな考え方をしようが個人の自由です。
ただ、相手がいる場合は、受け入れてもらえるかどうかが重要だし、他人に自分の考え方を強制することはできません。
恋愛も1つの人間関係。カテゴライズせず、もっと自由であってもいいと個人的には思います。
恋人でも元恋人でもセフレでもない、新しい関係が築けたら、それはステキなことではありませんか?
おわりに
男女の関係も、これからは、もっともっと多様になっていくかもしれません。そこで重要なのは、自分の考え方をきちんと説明できる力と、相手の意見を聞く力。
お互いに譲歩できるものなのか、話し合うことも大事です。
「世間ではおかしいことだから」という考え方をせず、「私はこう思う」と自分の意見を確立していけたら、男女関係はきっと今よりいいものになっていくはずです。(亀山早苗/ライター)