とくに高校生から20代にかけては、告白するタイミングはいつがベターなのかとか、告白する勇気を出す方法とか、そんなことを考えている女子も多いかと思います。
フランス人の恋
フランスでは告白する・しない、ということは、あまり一般的に考えられていないようで、男女でお互いにフィーリングが合えば、さっさと一緒に食事に行っちゃって、食事をしているうちに気が合えば、さっさとつきあってしまうそうです。
なんともスピード感のある、さっぱりしたやり方です。
イタリアのことは聞き忘れました。
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ここ日本では、気になる異性に出会ってから、つきあうまで、一般的にはわりと時間がかかりますよね。
気になっている男子がいますが、どうやってじぶんの気持ちを伝えたらいいのでしょうか? というようなことが、女子の掲示板に頻繁に書き込まれています。
で、問題はそこです。
よほど鈍い男でもない限り、じぶんのことをチラ見している存在に気づいています。じぶんに好意を寄せてくれている女子のことを、男子は知っています。男子から告白してこないだけで、存在そのものは分かっています。
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で、男って、そういう存在に気づいてから「もし」を考えるわけです。
もし、おれに気がなくて、チラ見されているというのはおれの勘違いだったらどうしようとか、もしほかの男子とつきあっていたらどうしようとか、そういう「もし」を男は山のように考えます。男子は一般的には、女子よりもメンツを大事にするからです。
女子だって立場が逆になれば、おなじように「もし」を考えるだろうと思いますが、男子だって考えているわけです。
相手に「もし」を考えさせてしまうと決まらない
言うまでもないことですが、契約ごとは、相手にネガティブな「もし」を考えさせてしまうと決まらないようになっています。
この生命保険に入って、「もし」生命保険会社が倒産してしまったらどうなるのだろう……こんなことを考えている人は、絶対にその保険に入らないですよね?
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相手にネガティブな「もし」を考えさせてしまうと、死んでもつきあえないものです。
そうではなく、「もし」を考えさせる前に、ちゃんと自分の素を彼に伝えることができる勇気がカップルをつくります。
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つまり、気になっている彼となんとしてもつきあいたいのであれば、「ふつうに」会話をすればいいのです。
若いとどうしても自意識過剰になりがちで、「ふつうに会話する」の「ふつう」が、もうすでにできないこともあるかと思います。
あるいは、「ふつうに」会話ができない相手であれば、それはそもそも縁がなかった相手だと思うしかないようなケースもあろうかと思います。
でもまずは勇気を持ってふつうに会話をすることです。
いまこの瞬間にだって、もしかしたら彼は、ネガティブな「もし」をたくさん考えてしまっているかもしれないのです。(ひとみしょう/ライター)