あなたの周りにもいませんか?
「ぶりっこ」は最上級のコミュニケーションスキル
女性がぶりっ子に関して思うのは「男の人って何であんな子が好きなのだろう…」「男性ってすぐだまされるよね…」などなど。男性がぶりっこを好きな理由は、女性側からすると理解することがなかなか難しいかと思います。
でも実は、「モテるぶりっこ」は“相手と仲良くなるコミュニケーションテクニック”を駆使しているんです。
このポイントがわかれば誰でも「嫌われるぶりっこ」ではなく「愛されるぶりっこ」になることができます。
次からは、よくあるぶりっこの行動を分析しながら“愛されるぶりっこ”になるためのコミュニケーション方法を解説していきます。
ぶりっこのコミュニケーションスキル1「お願い力」
「◯◯さん、私ね、エクセルで何度やってもグラフが作れないの、◯◯さんお願い!手伝ってもらえませんか?」
この一文の中には、相手に何かをお願いしたいときに有効なコミュニケーションスキルが隠されています。
ポイントは、自分ができないこと、苦手なことを素直に相手に伝え、相手へのお願いをしているところにあります。
また「お願い」とはっきり言葉に出して相手にお願いすることで、相手は「しょうがないな」と面倒をみてあげたくなってしまうんです。
また手伝ってもらったあとにも「◯◯さんありがとございます~!」や「◯◯さんのおかげです。
本当に助かりました」など、ちゃんと「相手の名前」を付け加えてお礼をすれば、相手はまたあなたに何かをしてあげたくなり「他にも何か手伝えることある?」と言いたくなってしまうんですよね。
このコミュニケーション方法はいつも何もしてくれない彼氏や旦那さんに何かやって欲しいときにも応用できますよ。
ぶりっこのコミュニケーションスキル2「オーバーリアクション」
ぶりっこはリアクションが大きく、表現も豊か。コレも実は、コミュニケーションにおいてとても大切なことなんです。
嬉しい時や喜びの表現が豊かな人はそれだけで相手へ好印象を与えることができますよね。
また、いくら正しいことを言っていても無表情で伝えていたり、真面目に働いていてもノーリアクションだと自分の意図が間違って伝わってしまったり、印象が悪くて評価も下がってしまうことも。
そんな時「オーバーリアクション」は「無言で伝えるコミュニケーション」としてとても役に立ちます。
例えばグループミーテングなどの時、自分がなかなか会話の中に入れていないけれど、「会議にちゃんと参加しているよ」「私ちゃんと聞いてるよ」ということを無言で伝えるコミュニケーションは「うなづき」です。
言葉を出さなくても、会話中に大きくうなずく動作をするだけで、まわりの人には会話にちゃんと参加しているように見せることができます。
こういう聞き上手な人は、相手からしてみると「もっと色々な話をしたい存在」になるので、まわりから信頼を得る、いつも側にいて欲しい存在になることもできます。
ぶりっこのコミュニケーションスキル3「太鼓持ち力」
友達Aさん「表参道の◯◯でパスタ食べてきたんだ~」
ぶりっこ「Aさんは流石だね~♪◯◯でパスタ食べてきたんだ~♪センスいいなぁ♪」
これは友達の話を盛り上げたい、会話をもりあげたい時に使うコミュニケーションスキルになります。太鼓持ちというとイメージがあまり良くないのですが、実際に使うと相手からの印象はとても良いんです。
簡単な方法としては「相手が発した言葉・キーワードを、自然に繰り返してみる」ということ。相手の言葉を繰り返すだけで、相手からは自分と価値観が同じだと感じ、好意を寄せてくれます。
そしてそこに「もっと聞かせてください♪」などの「ポジティブ言葉」を足してあげると最高ですね。
「ポジティブ言葉」で使いやすいのは「さしすせそ」で覚えておいてください。
「さすがですね!」「知らなかった~」「スゴイ!素晴らしい!素敵ですね(どれか1つでOK)」「センスいいなぁ」「そうなんですか」
コミュニケーションマナー講師・吉井奈々からのメッセージ
いかがでしたでしょうか?このように、ぶりっこの行動の中には、まわりから愛されるコミュニケーションスキルがたくさん使われていることがわかります。
ぶりっこは男性に対して使うイメージがありますが、この3つは男性だけではなく女性にたいしてもつかうことができます。
そして、愛されぶりっこテクニックは、大勢でいる時よりも一対一でいる時のほうが効果がありますので、ぜひ使ってみてくださいね。(吉井奈々/ライター)
(新部宏美/モデル)
(柳内良仁/カメラマン)