皆さんこんにちは。15万本以上の爪を施術してきたネイリストでスキンケアカウンセラーの川上あいこです。ネイルサロンは不思議な空間。
ダメ男 わかっていても いと恋し(5.7.5風に)
付き合って一年半の彼がいたマユミさん(仮名)。愛する彼は自他共に認める典型的な「ダメ男」だったのだとか。浮気、ギャンブル(多分借金も)は当たり前。
仕事もなかなか続かず、真面目な会社員として働くマユミさんの家にある日転がりこんだまま、食費も出さずにずっと住み着いたままだったそう。
「最初の頃は、仲良くなったのが嬉しくて“今日も泊まってく?”て半同棲状態も嬉しかったんです。食費も出してくれてましたし、顔もとっても好みだったし優しいし。
彼は、フリーターとはいえ“起業する”ていう夢もあったし、いつも友達に囲まれていて、素敵な彼ができたなって思ってたんですけど・・・」
夢は「起業すること」なのにフリーターってところに、おばさん筆者はモヤッとしたものを感じてしまうわけですが、マユミさんの雲行きが怪しくなってきたのが、彼が転がり込んできて半年目くらいから。
「彼、風邪をひいたんです。風邪をひいてバイトも休んでいる彼を看病してたんですが、今月はバイトを休んでしまったから収入も少ないってことで、いつも入れて貰っていた食費を減額した頃から少しづつ払わなくなってしまって・・・いつの間にか、1円も払わなくなってしまったんです。」
いやいや、起業したら風邪くらいで会社休めないから!と突っ込みたい気持ちも山々にお話しを聞いていたら案の定。
マユミさんが「これってちょっと・・・」と思った時には、時すでに遅し。お金を入れずに住み続ける彼。食費を請求すると、数日帰宅せず。なんとその間に浮気していたことも発覚。そんな彼の言い訳は「お金のことを責められて辛かった」
「彼も、払いたいと思っているのに責めすぎたかな?なんて、その頃は本当にお花畑脳で・・・お恥ずかしい限りなんです。」
そんなマユミさんが、ダメ男から目を覚ました方法は結構思い切った方法。
とはいえ、1年も付き合っているとやっぱり「情」もあるもの。
側にいるのが当たり前になっていたり、「お金はなくても愛はあるし」なんて思ってしまったり、いつかは彼が夢を叶えて、こんな日々もいい思い出になるんじゃないかと夢みてしまったり・・・するよね。しちゃうね。信じたくなってしまうんだよね。わかるなぁ。
そんな幻想をキレイさっぱり全て叩き割ってくれたのは、マユミさんの友人一同。
彼と離れて友人達に相談している時は「ダメ男だな、別れよう」と思うのに
彼と会ってしまうと情が湧いてしまう自分をわかっていたマユミさん。
携帯も解約して、友人達の熱い協力の元、一か月友人達の家を泊まり歩いたんだとか。
「最初の頃こそ、帰ろうかな?て思う日もあったんですけど、友人目線で色んな話をしたり、友人の紹介してくれるたくさんの人に会ったりしている内に“なんであんな男を養ってるんだろう?”と目が覚めてきて(笑)」
帰ってこない彼女に、最初の頃はLOVEいメールを送ってきたり浮気を匂わせたりして揺さぶりをかけていた彼も、彼女の意思が固いと感じるやいなや、2週間もたった頃には次の女を見つけ音信不通に。あぁ!やっぱりダメ男!
そんな彼を見て更に目が覚めてきたマユミさんは、そのタイミングで、新しい部屋も探して引っ越し。すっかり縁が切れたのだそう。
友人達の友情ばんざい!
「たった2週間で次の寄生先を探すような男になんでしがみついていたのかと、心底むなしくなりましたよー!」
今となっては、自分の中の黒歴史に近い感覚なんだそうです。
愛情と情の狭間で
一緒にいる時間が長ければ長い程に「彼を支えられるのは自分だけかも」とか「私にしかわからない彼のいいところがたくさんある」とか、ついつい母親目線で彼に愛情をかけたくなる時もあるのが恋心。
愛情なのか情なのか甘えなのか、自分でもわからなくなる時って誰もが経験している瞬間だったりもしたり。
だからこそ「離れてみる」のは、大切な時間な気がするのです。
離れることでお互いが冷静にフラットな思考になって、相手に求めたいことや改善したいこと、自分が改善できそうなことを話し合えて、二人の関係がいい方向に向かうならそれでも良し!なわけで。
自分と彼の関係を外側から見る瞬間て、絶対的に必要な気がするのでありました。
浮気やギャンブルや無職であることは「別にダメ男の基準じゃない」という人もいるだろうし、出世しないだけでも「ダメ男だ」と感じてしまう人もいるだろうし、この際「ダメ男」の判断は個人にお任せするとして
【自分らしい付き合いが出来ているか否か】の判断をしたい時に「時間」というのは、何よりもの薬になるように感じたマユミさんの恋愛話。
好きだからこそ生まれる色んな恋愛の願望と、好きだからこそこじれるお互いの感情の糸が複雑に絡まり過ぎてうまく歩けないとか、何となくお互いを見つめ直したい皆さんは「離れてみる」ことも一度お試しあれとおススメしたくなるのです。
それで切れてしまう縁もあれば、再度スムーズに結ばれる縁もあるわけで生きている限り日々出会う、何本もの「出会いの縁」の糸の複雑さを体験できる貴重な期間になりそうなこの方法。
「ダメ男だってわかっているのにズルズル続いています」という方は、年内に一度チャレンジしてみてはいかが?新年を迎える頃には、新しい二人の関係が始まってるかも。
彼との運命の糸はどこまで続いているのか?知ってみたくありません?(川上あいこ//ライター)
(柳内良仁/カメラマン)