男性はある意味、女性よりもデリケートな面があります。仕事で上司から怒られたり、学校で先輩から怒鳴られたりし続けると、心がポッキリ折れてしまって食事すら喉を通らなくなってしまったりすることも。下手をすると体調を壊す場合もあります。そんな時に、彼をいたわり元気づけるにはどうすれば良いでしょう。最も簡単なのは、そばにいてスキンシップをすること。話を聞いてあげるのもいいかもしれませんが、逆にいろいろ聞かれたくない男性もいますよね。そんな時は、ただ側にいてあげるだけで良いのです。
そこには幸福ホルモンと言われるセロトニンが関係しています。このセロトニンを受け取る神経は、人や動物と触れ合うことで活性化します。犬や猫を見て「癒される~」というのは、そのためなんですね。また、辛い時に誰かにそばにいてほしいと思うのも、このホルモンの影響。この感情は、人や動物といることでセロトニン神経が活性化し、心が落ち着く状態になっていくのを経験して知っているからなのです。また、散歩もオススメ。家のなかでじっとしていると外から受ける刺激が極端に少なくなってしまいます。刺激がないと頭の中で処理しなければいけない情報も少なくなるため、必然的に余計なことを考えてしまいます。外出することで考えをそらし、セロトニン神経も活性化させることができるということなんですね。そうすることで、ストレスに強くなり免疫力もアップすることでしょう。
●癒しと食のメソッド
れんこんの栄養成分としてまず挙げられるのは、豊富なビタミンC。その量はレモンの2/3。ビタミンCの効果で肌のハリを保つコラーゲンの生成が助けられ、シミやシワなど肌の老化を防止してくれます。また、ビタミンCは疲労回復やストレスの軽減にも役立ちます。
そして有難いことに、れんこんのビタミンCは熱に強く、加熱しても壊れにくい特徴があるため、効率的にビタミンCを摂取できます。
さらに、近年注目されているれんこんの成分「ムチン」(粘り成分)と「タンニン」(ポリフェノールの一種)で、ムチンはタンパク質や脂肪の消化を促進してくれるほか、皮膚の深いところでヒアルロン酸の量を増やす効果が期待できます。タンニンには花粉症などのアレルギーを抑える効果や、血管を収縮させる作用があることから止血にも利用されています。それ以外にも食物繊維、カリウム、鉄、銅、亜鉛などのミネラル、フラボノイドやアルカロイドをバランスよく含んでいます。れんこんは、免疫力を高めるにはうってつけの食材ということなんですね。
そこで、彼をいたわる女性になるべく、彼を癒すためのレシピをご紹介いたします。
●彼をいたわるレシピ
☆蓮根のすり流し汁☆
日々の忙しさの中で無理をしていると、体内の免疫力が落ち、風邪を引きやすくなります。ウイルスと戦う為にも、のどや気管支の粘膜の保護をする成分「ムチン」の豊富な蓮根が最適。また蓮根は生で食べると免疫力効果が更にUP!
●材料(2人分)
蓮根…100g
卵…1個
すだち…1/2個
A だし汁…600cc
薄口、酒…大1
塩…適量
● 作り方
1. れんこんは皮を除き、酢水につける。
2. Aを煮立て、1をすり卸して加える。
3. 溶き卵を穴あきおたまで流し入れる。
4.器に盛り、すだちの輪切りをのせる。
●おわりに
元気がない彼を励まそうとして、逆にうっとうしがられたりした経験ってありませんか。本当は励ましてもらいたいクセに、励ますとむくれる…男性って難しいものですよね。そんな時は無理に励まそうとせず、ただ側にいて散歩に誘い出すだけでOKなんです。何も聞かずにいれば、彼の方から話し始めるでしょう。彼の口から悩みや愚痴を引き出すことができれば、自然と立ち直っていくはず。シンプルイズベストなんですね。
(脇田尚揮/ライター)
(HITOMI/料理監修)