いろんな女子に恋愛について取材をしていたら、「彼に内緒で遊んできた」という女子に会います。
要するに浮気をした女子が、そのことについて話を聞かせてくれるわけです。
浮気が彼にバレたという話もしてくれます。
バレたけど、絶対にエッチなんてしてないと言い張る……こういう女子って多くて、しらを切り通す彼女を、彼は思わず許してしまうという話が多い。
なぜ彼は、「絶対にエッチなんてしていない」と言い張る彼女のことを許すのか?
浮気される苦痛と、セックス難民になる苦痛
もちろん、彼女の主張をそのまま鵜呑みにしたから、という理由もあります。
でも、男子に話を聞くと、じつはエッチしていると……つまり彼女は「黒」だと分かっていたけど彼女の浮気を許したというケースのほうが多いと感じます。
なぜ黒と断定しつつも、彼女の浮気を許しちゃうのか?
彼女のことが好きだから、という理由もあるでしょう。
でも、男子の話を聞いていて感じるのは、男って彼女と別れてセックス難民になってしまえばすごく苦痛だということです。
浮気される苦痛と、セックス難民になる苦痛を天秤にかけて、結果、彼女の浮気を許す選択をしているっぽい。
彼女のことをさほど愛していないけど、セックスしたいから一緒にい続ける男たち
これは著者の仮説のひとつであり、絶対的な話ではないのですが、若い男女、どちらがセックスしやすいかと言えば、それはもう圧倒的に女子のほうだろうと思います。
男子は、彼女と別れたら、1年も2年も彼女ができないことのほうが多いでしょう。
とくに職場に女子が少ない場合……たとえばエンジニアとか、小さなデザイン事務所とか……というケースは、そもそも女子との出会いがないので、どうにもならない。
かといって、キャバクラに足繁く通ったところで、無理だったりします。
セックス難民になるのを恐れている男子。
つまり、極論を言えば、あなたのことをさほど愛していないけど、セックスしたいから一緒にい続けるという選択をする男子。女子はイヤだなあと思うかもしれません。
でも男子にとっては切実な二択の結果です。
男が感じる「女のやさしさ」
というようなことで、浮気されても許す男子は、なぜ許すのか?の答えのひとつは、セックス難民になることを恐れているからです。
こういう男子の恐れがわからない女子は、もう少し歳を重ねると分かるようになるとも言われています。
つまり、男性ホルモンが優位になる35歳頃をすぎれば、女子だって、したくてタマランときがやってきて、そのときに旦那とセックスレスになっていたり、シングルマザーとしてエッチする相手がいなかったりすると、もうセックス難民として大変苦悩するんだそうです。
セックスは、相手のネガティブな気持ちも受け入れないとできない行為です。
セックス難民になる恐れという彼のネガティブな気持ちを、彼女としてどこまで黙って汲むことができるのか?
このへんに、男が感じる「女のやさしさ」があります。
(ひとみしょう/ライター)