「愛したい派?それとも愛されたい派?」という議論は、恋愛トークをしている上でよく繰り広げられますよね。
そもそも愛するよりも愛される方が難しい
一般的に、男性よりも女性の方が「愛する」傾向が強いと言われています。
それがいわゆる母性本能からくるものなのかはわかりませんが、その献身的な姿勢は、時に「報われない一方的な愛情」を生み出してしまい、愛することに疲れてしまう人もいるようです。
そして、愛されることが苦手な女性、例えば彼氏からの目に見えないやさしさや自分に対して褒めてくれることを邪険にしてしまう心の裏側には、「今、この瞬間の自分」を認めることができていないからです。つまり、自分にマルを出してあげることができないため、自己肯定ができず、相手の愛を素直に受け取ることができません。しかし、そういった人は、一方で、ちょっとした寂しさや悲しさの心の穴を「言葉」や「モノ」で補おうとしてしまいます。
つまり、目に見えるものや形にこだわるのです。例えば、彼からの「好きだ」という言葉を異常に欲しがったり、「サプライズのプレゼント」に愛を感じたりするわけです。
また、「ついつい自分を他の人と比べてしまう」人も同様にこの傾向が強いです。
自分の中に「これでいいんだ」という絶対的な基準を作れないために、「言葉」や「モノ」に頼って比べないと、自分に価値があると感じられないのです。
そう考えると、愛することよりも愛されることの方が、自分を認めた上で、相手を受け入れる必要があるため、難易度が高いかもしれませn。
愛されることは、愛の循環を「受け取る」ことから始まる
一つ例え話をしましょう。
「愛はキャッチボールと一緒だ」とよく言われます。どういう意味でしょうか?
つまり、愛も投げる側とキャッチする側のバッテリーが組めて初めて成立するということです。ピッチャーがどんなに素晴らしいコントロールで球を投げても、キャッチャーがその球を取れなければ意味がありません。
その球をしっかりと受け取るためには、「自分は愛されていい人間なんだ」としっかり自覚することが必要です。
自覚があれば、
愛をきちんと受け止められるようになりますし、もともと愛するのが得意だった人なら、愛が二人の間で自然と循環するようになるのです。
愛されるためにしておきたいこと
では、愛されるため、自己肯定をするためにはどうしたらいいんでしょうか?上手な女性には共通点があります。それは、ささいなことでも良いから自分に素直になること、褒めてあげることです。
まず、自分に素直になるには、自分のやりたいことに我慢しない、わがままになるということです。
もちろん社会で生きていく上は我慢しなければいけないこともありますし、わがままが常に通るとも限りません。
ただ、自分でコントロールできるわがままはできるだけ我慢しないでやりましょう。例えば、私の場合、ダイエット中は週に1,2回何でも食べていい日を作る、何でもいいと言わずに、自分が欲しいものを考え買う、嫌な誘いだったら思い切って断るなど、始められるところからスタートしましょう。
また、我慢してしまう原因を考えてみることも、自己肯定には必要です。例えば、私は、ついつい誘いに乗ってしまうのは、嫌われるのが嫌で自分に自信がないからなので、何か自信がつくことをやろうと、毎日ジョギングを行っています。そういう少しの気づきや行動が、自信や自己肯定につながっていきます。
自分を褒めてあげることですが、これも自分に遠慮がちな女性には多い症状でです。どんなことでも良いので、例えば、「今日走っている時に、新しい道を発見した私、すごい!」「100gやせた私、素敵!」など何でも良いので良いところを見つけて褒めてあげましょう。
そうすると、どんどん自分のことが好きになり、相手の愛を素直に受け入れることができ、愛され女子に近づくことができます。
そういった自己肯定がしっかりできる、素直な女性は男性にとって「かわいい」と感じます。好きと自然に伝えられたり、喜怒哀楽をきちんと表現できたり、彼に対して「ありがとう」の気持ちを持つことが、結果的に彼に「この子を大切にしてあげなくちゃ」と思わせ、あなたが愛されることにつながります。
気持ちを素直にぶつけてもらうことで、彼の心も安定するので、「居心地がいい」「ずっと一緒にいたい」と思ってもらえるでしょう。
褒め上手な女性は、男性を立てることができます。男性のプライドを傷つけることなく、頑張る彼を褒めたり、共感してあげることが大切なんです。褒められて喜ばない男性はいません。心に余裕ができた彼は、あなたをもっと愛してくれるでしょう。
最終的には、「愛がある」状態にしたい
ところで、愛は「する」のでも「される」のでもなく、ただそこに「ある」状態だと歌っている曲を聞いたことがあります。私はこの歌詞がとても好きで、そんな状態が理想だなって思います。
「女性は愛された方が幸せになる」なんて銘打っていますが、「愛すること」「愛されること」を経て、最終的にはあなたと彼の間に、ただそこに「ある」だけの愛が作られたらいいなぁと思います。
「愛する必要も愛される必要もないのに、愛をしっかり感じられる」そんな関係って素敵だと思いませんか?
(川口美樹/ライター)